この記事は、ポッドキャストTOEIC研究室きくメルマガ第61話「フランダースの犬からピックアップした一文を読んでみる」の書き起こし文です。
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こんにちは 田村恵理子です。
今回は、名作『フランダースの犬』の小説から一文をピックアップして、ちょっと気になったことについてお話ししていこうと思います。
ポッドキャストでは前半のみの公開になります。
『フランダースの犬』と言うと、アニメがありましたよね。私、アニメは実は記憶がないんですよね。覚えていないだけかもしれないですけれど、なんとなく絵柄は思い浮かぶのですが、実際に見ていた記憶があんまりないですね。小さかったから忘れているのかもしれないですけれど。で、その代わりにカセットテープがありました。家にカセットテープがあったので、結構何回もお話を聞いた記憶があります。
それで、結構悲しいお話なので、自分が小さい頃どんな気分で聞いていたのかよく覚えていないんですよ。どんな気分で聞いていたのか覚えていないんですけれど、でも何回も聞いた記憶があります。
で、そんな『フランダースの犬』から最初のほうの文ですね。物語の一番最初から数えて第7文、7番目の文になります。ちょっと長いですね。ポッドキャストの概要欄の方に載せておきますので、よかったらご覧ください。
それではまず英文を聞いてみましょう。『フランダースの犬』からの抜粋、頭から数えて7番目の文です。
Their home was a little hut on the edge of a little village, a Flemish village, a league from Antwerp, set amidst flat breadths of pasture and corn-lands, with long lines of poplars and of alders bending in the breeze on the edge of the great canal which ran through it.
はい、それでは訳も見てみます。菊池重三郎の訳から該当部分を読んでみます。
「村はずれの小さな小屋、それがふたりの家でした。」
この「ふたり」というのは、ネロ少年とパトラッシュ(犬)なので、1人と1匹ですけれどね。
「村はずれの小さな小屋、それがふたりの家でした。この村というのは、ベルギーの首府――首府というのは首都のことですけれど――ベルギーの首府アントワープから一里半ばかり離れたフランダースの一村落で、まわりには麦畑や牧場がひろびろと連なっていて、その平原を貫く大きな運河の岸には、ポプラやハンノキの長い並木がそよそよ吹くそよ風にさえ枝をゆすぶっていました。」
原文の英語は長い文なのですが、日本語訳では二つの文に区切って訳していますね。
それで、まず気になったのが「corn-lands」という言葉ですね。corn-lands、トウモロコシの土地? 直訳すると「トウモロコシの土地」。このハイフンの使い方が気になったのと、トウモロコシ畑ってフランダース地方、フランドル地方、ベルギーですけれど、ベルギーにそんなにあるのかなと気になったのでピックアップしてみました。
まず、その「corn-lands」という言葉の意味について。文字通りだとトウモロコシ畑なのかなと思い勝ちですが、もう少しトウモロコシ畑よりも意味が広いそうです。トウモロコシを育てるための土地、または穀物、トウモロコシに限らず穀物(grain)を育てるのに適した土地のことを corn-lands と呼びます、とのことです。
菊池重三郎の訳の方でも「麦畑」と訳されていますが、特にイギリス英語圏では corn-lands と言えば穀物畑、だから小麦畑、大麦畑なども含めて、そういった穀物を育てる畑のことを指すとのことです。
アメリカ英語では、corn-lands と言えばトウモロコシ畑の意味で使われることが多いみたいです。アメリカは結構トウモロコシ畑が広がっているイメージがありますよね。私、映画で『フィールド・オブ・ドリームス』という作品を見て、トウモロコシ畑がわーっと広がっている中に野球場を作るという夢を実現した人の映画を見たことがあって、それですごくトウモロコシ畑のイメージがあるのですけれど、その『フィールド・オブ・ドリームス』というのはアメリカのアイオワ州の田舎町が舞台だそうです。アメリカも広いですからね、いろんな穀物を作っていると思いますが、アメリカでは corn-lands と言えば一般的にトウモロコシ畑のことを指すことが多いと。
で、それに対してヨーロッパとかイギリス英語圏では、トウモロコシに限らず大麦とか小麦も含めて穀物畑を指すことが多いということでした。
であともう1つ、ポッドキャストの方でも言っておきますが、ここでは corn-lands にハイフンがついているんですよね。このように、複合語(2つの言葉をくっつけて単語を作る時)にハイフンが使われることもあるのですけれど、現代の英語では名詞を2つ繋ぐ時はそのままくっつけるか、あるいはスペースをあける傾向があります。だからここでの corn-lands にハイフンをつけるというやり方は若干古いスタイルなので、ちょっと違和感があるかもしれません。現代ではあまり見かけない使い方ということですね。
この他にもダッシュが使われているのですけれど、そのハイフンとかダッシュの使い方については会員限定の方でお話しします。
ポッドキャスト版は今回はここまでです。『フランダースの犬』から1文をピックアップして、ちょっと気になったことについてお話ししてみました。お聞きいただいてどうもありがとうございました。
お聞きいただいてどうもありがとうございました。
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それではお聞きいただいてどうもありがとうございました。
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