● 南伊プーリアで観光ツアーや旅行プランのコーディネートをされている内山さんにイタリア語の学習法インタビュー
こんにちは。田村恵理子です。
海外に住むのは、かなり大きい決断ですよね。言葉も文化も習慣も違います。
今回は、南イタリア在住で観光ツアーや旅行プランのコーディネートをされている方にインタビューさせて頂きました。
インタビューその27です。語学の学習のヒントにしてみてください。
「南イタリアの旅行会社発 世界遺産に触れる海外旅行をしたいあなたへ」の内山奈美さんです。
この記事の一部はポッドキャストやYoutube でもお聞きいただけます。
子供時代
お父さまのアメリカ出張や家族ぐるみのお付き合いで海外に興味
内山さんのお父さまは、お仕事でアメリカに出張することが度々ありました。
子供の頃、アメリカのお土産をもらったり、お仕事の関係で外国人が家族連れで遊びに来たり、一緒に上野公園などに行ったことを覚えています。
印象深いできごともありました。
アメリカ駐在から帰国したご家族が、ホームパーティに来たときのことです。幼い兄弟は、日本人ですが、お互いに英語で話していました。
One for me one for you というフレーズが聞こえました。
英語は分かりませんでしたが、河合奈保子さんの曲の smile for me smile for you のことを言っているのかな、と思いました。
お母さまが「これは私に、これはあなたに。」という意味だと教えてくれて、驚いたことをいまだに覚えています。
中学、高校時代に英語を勉強したものの…
英語の勉強は、中学校で始めました。教科としては特に好きでも嫌いでもありませんでした。
漠然と、英語が話せるたらいいなとは思っていました。
NHKのラジオ講座のテキストを買って、気が向いた時に聞いたりしました。
中学で仲のよかった友達が英語が大好きで、中2でロンドンに単身留学をしました。高校に入ると、留学する生徒も珍しくはありませんでした。
内山さんも留学してみたいな、とぼんやり思いましたが、絶対に行くぞというほどではありませんでした。
高校の英語も、特に好きでも嫌いでもなく、普通でした。
ラジオでネイティブの発音を聞いていたので、先生は発音があまり良くないなと、密かに思ったりもしました(笑)。
振り返って見ると、英語は、中学校から週に何時間も授業を受けていたのに、結局あまり身についていないと感じられるそうです。
南イタリアの世界遺産アルベロベッロ
イタリア語を学ぶ
ゼロからスタートして、仕事でつけるレベルのイタリア語が身についた理由は?
一方、イタリア語をはじめたのは、20代後半ですから遅いスタートです。
それでもビジネスで使えるレベルに達しています。内山さんはイタリア語でお仕事をして、もう10年以上になります。
思い入れが違うと身につくのかな、と思われるそうです。
イタリア語との出会い
奈美さんとイタリアとの出会いは卒業旅行でした。
大学では栄養学を学んでいました。友人達と、美味しいものが食べられる国にしたいね、ということでイタリアに決めたのです
旅行はとても楽しく、お天気もよく、冬は5パーセント以下と言われている青の洞窟も入れてラッキーでした。
当時のイタリアは今以上に英語が通じませんでしたが、色々な人のお世話になりました。
言葉を学んで、また「帰りたい」と思いました。
働きながら、イタリア語のレッスンに
帰国して新卒で働き始めると、日々忙しく、年月が過ぎていきました。
ラジオのイタリア語のテキストを年間購読もしてみたのですが、1人では続きませんでした。
独学ではダメだと思い、週1回、夜のイタリア語講座のレッスンに通い始めました。
忙しい時も、なんとか週1回通い、宿題だけはこなす感じで続けました。
またイタリアに行きたい、そして、ちゃんとしたイタリア語を話したいという目的がありました。
世界遺産カステル・デル・モンテ城
イタリアに短期留学、ホームステイ
ゴールデンウィークなどには短期間、イタリアの語学学校にも行きました。現地の生活を知りたくて、ホームステイもしました。
イタリアでのホームステイの朝ごはんの思い出
余談ですが、国が違えば習慣も違います。
ホームステイの朝ごはんは衝撃でした。ビスケット3、4枚とコーヒーだけなのです。
イタリアでは、甘いものは血糖値を上げて脳を活性化させるから、1日の始まりに良いと、考えられているのですね。卵料理などは出てきません。
内山さんは時折、短期滞在を楽しみ、帰国してまた週1回イタリア語を習う生活を続けました。
奨学金を機にイタリア留学、そして帰国してワイン会社に
そうこうするうちに、通っていたスクールで、イタリアの大学の奨学金を貰えることになりました。
それを機に、新卒で勤めた会社を退職して留学することにしました。
イタリアを訪れるたびに、イタリアに惹かれていきました。町ごとに特色も、文化も、食べ物も違い、すごい国だと思いました。
帰国して、今度はワイン会社で働きました。お仕事でイタリア語を使う機会もありました。
イタリア語のレッスンも続けました。
南イタリアの世界遺産マテーラ
イタリアに移住
お試しのつもりで、観光ビザでイタリアに
日本で通訳のボランティアをしているときに、ご主人に出会いました。内山さんのご主人は、イタリアのプーリア州出身・在住です。
はじめは観光ビザで3ヶ月間、プーリアにお試しで行ってみることにしました。
勤めていたワイン会社からの、日本に戻ったら、またウチで働いて欲しいというオファーもありました。ダメだったら東京に戻ればよいという気持ちでイタリアに渡りました。
暖かいプーリアの人々
プーリアは、人がのんびりしていて暖かく、ご近所さんとの絆も強く、日本の昭和時代のような土地柄です。
東京にいたから逆に、いいなと思いました。ここで暮らしてみようかな、と思いました。
今では、すっかり馴染んで地域の人に可愛がってもらいながら子育てしています。
そして、イタリアの魅力にすっかり取りつかれました。
南イタリアの魅力
様々な地域から文化の流入や侵攻を受けた歴史と伝統文化が残る特徴的な建物や遺跡、
世界有数の美しい海であるアドリア海とイオニア海に囲まれたキレイな自然の絶景、
そのステキな土壌から生まれた滋味たっぷりの素材で作るおいしい郷土料理やワインも人気でオススメです。
今住んでいるプーリア州のマルティーナ・フランカの街からは、アドリア海もイオニア海も30分くらいで行けます。
バカンスにはビーチでゴロゴロします。はじめは、その生産性のない時間をどうしていいか分からず持て余しました。
最近は、そのような時間があるから忙しい時でも心穏やかに過ごせるのかなと思います。
日本にたまに帰国して、なんとなくイライラしている人を見たりすると、もっと息抜きの時間、のんびりする時間を持てば良いのではないかと感じます。
内山さんは2011年にブログを始めました。イタリアの中でもプーリアのことは、あまり知られておらず、紹介したいと思ったのです。
今では内山さんは、アルベロベッロやマテーラ等、南イタリアの世界遺産にふれる旅のガイドやツアー企画をされています。
南イタリアの世界遺産に触れる海外旅行のオフレコ話は、奈美さんのメルマガで読めます。
マルティーナ・フランカ
南イタリアの世界遺産の美しい写真、こちらに、たくさんあります!
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