多読はTOEIC対策に効果あり?オススメの英語の本は?

● 多読はTOEIC対策に効果あり?オススメの英語の本は?

こんにちは。田村恵理子です。「多読はTOEIC対策になりますか?」というご質問を、たまに頂きます。

実際には、ケースバイケースです。

できるだけ早くTOEICスコアを上げたい場合は、洋書の多読よりもTOEIC対策の英文に集中した方が効率的です。

一方で、長期計画の場合は、全般的な英語力の底上げとして多読も間接的にTOEICテストの点数アップに有効です。

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早くスコアを上げたい場合はTOEIC対策に集中する方が効果あり

昇進試験や転職を控えている!早くTOEICスコアを上げたい場合

昇進試験や転職を控えている場合など、早くスコアを上げたい場合は、TOEIC対策の英語の勉強に集中された方が早いです。

TOEIC公開テストは、申し込んで、テストを受けて結果が出るまでに2ヶ月程度かかります。

タイミングによっては、それ以上かかります。2月、8月は公開テストがありませんから要注意です。(2020年は、オリンピックとパラリンピックの影響で、7月もTOEIC公開テストはありません。)

まずはTOEIC対策に集中して、必要な点数をクリアしてから、楽しみながらできる勉強法にスイッチされるとよいです。

TOEICテストで3ヶ月で100点アップする方法は、メルマガでお届けしています。

TOEICテストには範囲がある?

英語の読み物に、目安となる英語レベルが書いてあることがあります。しかし、例えばTOEIC600点レベルと書いてある本をTOEIC600点保持者が読んでも、辞書なしではとても読めないことも多いです。

逆に、普段から同じようなジャンルの本を読んでいる人が、TOEIC600点レベルの読み物をスラスラ読めたとしても、TOEIC600点取れるとは限りません。

その理由は、範囲が違うからです。

TOEICテストは、ビジネスや日常生活で使われる英語のテストです。テストである以上、範囲があります。

たとえば、推理小説には、誘拐や窃盗、殺人事件などが登場します。

しかし、TOEICテストに、そのようなトピックは出題されません。推理小説を読みながら語彙を増やしたとしても、それはTOEICテストには出ない語彙かもしれないのです。

TOEIC点数を早く上げたい場合は、多読はやや遠回り

もちろん、多読にはよい点も沢山あります。TOEIC対策としても間接的には有効です。大量の英文に触れることで英語の勘所がつかめ、また英文を読むハードルが低くなります。

ただし、早くTOEICスコアを上げたい場合は、若干、回り道になります。

TOEICテストに頻出の単語は、TOEICテスト対策用の単語帳で集中して覚えた方が早いです。英文を読むトレーニングとしても、TOEICの公式問題集やTOEIC対策の問題集の英文を多読した方が、近道です。

TOEICパート7の英文は面白くない?

TOEICの実用的な文章を面白くないと感じられる場合もあるかもしれません。一方で、アカデミックな文章よりも、TOEICのような実生活に密着した英文の方が興味を持てるというメルマガ読者さんも、いらっしゃいます。

TOEICに登場する英文は、ビジネスや日常シーンが主体で構成されています。例えば、このような場面が登場します。

・職場
新しいプロジェクトの打ち合わせ、オフィスの引越し、退職祝いパーティの計画など

・日常生活
お店のイベントのお知らせ、電化製品の故障、病院での予約など

・旅行
空港でのアナウンスや、機内アナウンス、出張の日程表など

実際に英語でお仕事をしたり、海外赴任したり、帯同したり、国際結婚で海外に住むことになった場合には、すぐに役立ちそうな場面が満載です。

メルマガ読者さんから、こんなメッセージも頂いています。

先月末、出張に出かける前に、英語をブラッシュアップしておこうと、先月半ばのTOEICテストを久々に受験していたのです。出張で役に立つかな?・・・と最初は思いましたが、

海外で英会話が必要な場面で、TOEICは実用に役に立つことを実感しました!

TOEICの頻出単語や、リスニングに出てくる言い回しなど、実際に使えるものばかりだったのですね!

しばらくTOEICの勉強から離れていまして、今回ようやく気がつきました・・・

今後の仕事の為にも、TOEICを受験しようと思うようになりました。

そうなのです。TOEICテストに登場する英文は、非常に実用的です。勉強しておいて、決して無駄にはなりません。

苦手だと思っても、取り組んで見たら意外と楽しくなることも

TOEICの英文が面白くないと感じる場合も、スコアを上げる必要があるのでしたら、否応無しに取り組まざるを得ません。

そうは言っても、少しでも面白いと感じられるようになった方が、勉強にも身が入るというものです。

どちらにせよ、必要に迫られてTOEICの勉強をしなければならないのでしたら、楽しんだ方が得です。

そのためには、真剣に、真正面から取り組むことです。真剣に取り組むからこそ、楽しくなってくるのです。

楽しみながら、TOEICの勉強に取り組むコツは、こちらに書いています。

長期計画で英語力と、ついでにTOEICスコアも伸ばしたい場合

長期計画の場合は、TOEICテストに集中する時期と、TOEIC以外の分野の英語に沢山触れる時期とを、交互に繰り返すのも一つの手です。

オススメは、TOEICに集中する時期と、サバティカルを交互に取る方法

例えば、現在500点だとします。800点を目指す場合、ずっとTOEICテストに集中するよりも、途中でサバティカルを入れたほうが、続けやすいかもしれません。

サバティカルとは、欧米の大学や研究機関で導入されている長期休暇制度です。ここでは、TOEICテストの勉強から離れて、別の分野で英語を勉強することをサバティカルと呼びます。

例えば、1年半かけて、500点台から800点台に上げたい場合、ざっくりと、下のような予定を組むのもよいでしょう。

・3ヶ月TOEICテストに集中して600点台を達成

・3ヶ月サバティカル

・3ヶ月TOEICテストに集中して700点台突破

・3ヶ月サバティカル

・3ヶ月TOEICテストに集中して、目標の800点台!

これで15ヶ月です。

サバティカルの時期には、できるだけ、自分が興味のもてる分野で、TOEIC以外の教材、英会話、英語の多読、多聴などに取り組まれるとよいです。

多読が合う場合、合わない場合

自分の好きな分野で多読を楽しむためには、英語がある程度のレベルに達していることが必要です。

少なくとも、中学程度の英文法は一通りきちんと理解できていることは前提となります。

また、自分が興味を持てる分野で、苦痛なく読める薄い本から始めるのもポイントです。

初級者、中級者の場合、ハリーポッターが好きだとしても、実際にハリーポッターの原文に当たったら理解できずに、すぐ挫折してしまうかもしれません。

初級から中級者の場合は、対訳がついている本を選ぶのも一案です。定期的に先生に見てもらって、分からない所は質問できる状態だと理想的です。

電子書籍や、パソコンを利用すると、分からない単語を手軽に調べることができます。

多読と精読

基本的には多読を意識して量をこなす場合、精読はしません。精読しているとスピードが落ち、読み終えられない恐れがあります。また、大量の英文にふれることで英語の勘所が身につきます。

ただ、途中で引っかかった所など、部分的に意味を読み取れなかったを精読するのはよいと思います。

もともと本を読まないタイプの場合

メルマガ読者さんから、ご質問をいただきました。

リーディングがなかなか伸びません。

確かにYouTubeやPodcastばかり聞いていて、ネイティブ向けの本やサイトなど読むことがあまりありませんでした。

リスニングのコンテンツだとリラックスしたい時も楽しめるのでいつもそうなってしまいます。

何か読み物で気楽に読めるコンテンツがあると良いのですが。

読み物だと「勉強」感が強くて続かないです…。

元々あまり本は読まない方なので、それもあるかもしれません。

普段日本語で読むのは漫画と実用本くらいです。文芸ものはあまり読みません。

先日先生が紹介されていたCrazy rich Asiansもちょっと難しいです。分からない単語が多くて。

リーディングよりも、リスニングの方が、100点以上高い方からのご質問です。

多読をしようと思っても、勉強感が強くて取り組めないのですね。

元々あまり本は読まないタイプの場合、いっそのこと、先にTOEICテストに集中して、900点くらいまで取ってしまうのも一つの手です。

900点を超えると、洋書を読むのも今よりも大分、楽になるはずです。

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最初は強制力が必要

私が初めて読んだ、それなりの厚さのペーパーバックは、Memoirs of Geisha でした。Sayuri というタイトルで映画化されています。私は映画は見ていません。

私は、日本語の小説を読むの好きですし、英語も得意ですが、その時まで、厚みのあるペーパーバックに何度かチャレンジしては、読み終えることができずに、挫折していました。

当時の私は20代でした。TOEICはその数年前に初受験で、ほぼ準備をせずに800点半ばでした。その後も英語を使う機会はありましたから、実力としては、当時900点程度だったと思います。

なぜ、その本を読みきれたかというと、貸してもらった本だったからです。日本の話だし、面白かったよ、と友人が貸してくれたのです。

薦められたので、読んで感想の一言でも言って、早めに返さなくてはという強制力が働きました。途中からは面白くなり、読むスピードも上がりましたが、何も強制力がなかったら、面白くなる段階まで読み進めることが、できなかったかもしれません。

つまり、日本語の小説を読むのは好きで、TOEIC900点程度の英語力があっても、厚めのペーパーバックを一冊読みきるために、何らかの強制力が必要だったわけです。

多読で英語を楽しく学べる人は、限られる。

つまり、誰でも多読で英語を楽しく学べるわけではありません。

元々、文章を読み慣れていない場合や、ある程度の英語レベルに達していない場合は、本や雑誌を読む時も、勉強するときと同じような感覚で頑張らないと、読み通せないのです。

ご質問の回答

TOEICテストの点数を早く上げたいのでしたら、TOEICテストの勉強に集中された方が早いです。

もっとのんびり、リーディング力を上げたい場合は、普段日本語でも読まれる漫画や、実用本で、ご自分が興味を持てそうな素材を選ばれるとよいです。

そして、初めは勉強だと思って読むことです。ある程度、半強制的に読み進めるうちに、面白くなってくることと思います。

多読にチャレンジする際のポイント

多読にチャレンジする時は、読む際の負担を減らすよう工夫されるとよいです。

音声や訳、あるいはその両方がある読み物を選ぶと、大分ハードルが下がります。

たとえば、電子書籍リーダを使うと、音声版もセット購入できる場合もあります。分からない単語も、すぐ調べられます。日本語の訳本も出ているものの方が、分からない所を参照できるので楽です。

紙の本でも、対訳やルビ訳がついていて、さらに音声も入手可能なものも出ています。

日本語訳で読んだことがある本の、英語版を読まれてもいいかもしれません。

分野は、もちろん、ご自分が面白いと思えるものを選びます。それでも最初は、お勉強感があるのは仕方ないですね。気軽に楽しんで読めるようになるためには、ある程度の量をこなすこと、つまり修行が必要なのです。

ご健闘をお祈りしています!

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