TOEICの有効期限は?手短に言うと…
TOEICテストを開発しているETSは、TOEIC L&R公開テストのスコアの有効期限を2年と設定しています。(2025年1月現在)
しかし、TOEICスコアの提出先、つまり企業や学校などが、これよりも長い期限や、短い期限を指定するのは自由です。
必ず提出先の、有効期限についての基準を確認しておきましょう。
TOEICの有効期限についての説明
スコア自体はテスト受験時の英語能力を評価しています。英語力は時間の経過とともに向上または低下する可能性があります。
そのため、テスト開発元のETSはできるだけ最新のスコアを参照(利用)することを推奨しており、スコアの有効期限を2年と設定しています。
しかし、必ずしも、2年以上前に受験したTOEICテストの点数が、全く意味がなくなるわけではありません。
デジタル公式認定証は過去5年分を確認することが可能です。
採用、出願などの目的でスコアを提出する場合、各機関、団体や学校が、その方針に基づいて2年を超えるスコアの提出を認めることについてはETSは特に規定していません。各機関、団体や学校でスコアの有効期限を設定している場合があります。事前に必ずご確認してください。
また、上記の「2年」という有効期限は2025年1月現在のTOEIC公式サイトの記載によります。
さらに、今後も変更がある可能性はあります。制度変更の際に方針が二転三転することは、ままあることです。
TOEIC公式サイトの有効期限についての説明を下記にリンクしておきます。
経緯(2023ー2024年4月)
なお、以前は「TOEICの有効期限はない」といえる状況でした。
2023年にTOEICサイトを通して大学・企業等へスコアを提出するサービスが始まり、その際は2年以内に受験したテストが対象とされました。
その時点で、ゆくゆく多くの大学や企業がこのサービスを利用することになれば、TOEICテストの有効期限は実質的に2年という扱いになると予想されていたわけです。
スコア提出サービス
TOEIC申込サイトを通して大学・企業等へスコアを提出できるサービスがあります。提出先の大学・企業等はスコアをWebで確認・閲覧・ダウンロードできます。
このサービスは、過去2年以内に日本国内において受験したTOEIC公開テストが対象となっています。
大学や企業などの機関によってはで独自の規定がある場合もあります。個々にご確認ください。
デジタル公式認定証の導入(2023年4月から)
2023年4月のTOEIC公開テストからは、デジタル公式認定証が導入されました。
TOEIC公開テスト(LR, SW, Bridge)の公式認定証として、デジタル公式認定証が導入されました。ブロックチェーン技術を使ってデジタル化されます。IPテストは対象外です。
デジタル公式認定証の仕様は以下の通りです。(今後、変更される可能性あります。)
・PCやスマホで公式認定証がいつでも確認可能
・PDF版のダウンロード可能。PDFのQRコードをから、デジタル公式認定証を確認可能。
・受験者や受領側(企業・大学など)でも発行元の確認や改ざんの有無を検証可能。
・試験日から5年間、PCやスマホでいつでも確認可能。
紙の公式認定証は選択制に(2025年4月から)
また、2025年4月以降に実施するTOEIC Listening & Reading公開テストから、テスト申し込み時に、紙の公式認定証の発行有無を自分で選択することとなりました。
2022年までの状況
2022年までの状況について、記録のために、以前の記事『TOEICの有効期限は2年と誤解していませんか? 2019年2月の記事』を残しておきます。
TOEICの有効期限は2年と誤解していませんか? 2019年2月の記事
「TOEICテスト結果の有効期限は2年」と誤解されている方が、結構いらっしゃるようです。
私の講座の受講生さまも、2年と思われていた方がチラホラいらっしゃったり、します。
「TOEICの有効期限は2年」は誤解です。
TOEICテストの結果も、英検と同様に一生モノです。
TOEICテストのスコアレポート・公式認定証に有効期限はないのです。
ただし、企業や学校、資格試験などによっては独自に期限を設けている場合もあります。
その点は、注意が必要です。
TOEICテストの点数(スコア)に有効期限はない。
TOEICテストの点数(スコア)に有効期限はありません。
TOEICテスト公式ホームページにも、そのように書いてあります。
「よくある質問」の「テスト結果の有効期限・再発行について」をご覧ください。
企業によっては就職、昇進要件のスコアに期限を設けている場合も
ただし、企業によっては、独自の規定がある場合もあります。
私の知り合いでも、うっかりしていて昇進時期が遅れてしまったと言う話も聞きました。
お勤め先の昇進要件にTOEICスコアがあり、点数はクリアしていたものの、規程の期限が切れていたそうです。気づいてから慌てて、TOEICテストを受けようとしたものの間に合わなかったとのこと。
TOEIC公開テストは、東京では、ほぼ、毎月受験機会があります。結構多いようにも感じますが、申し込みから結果発表までは時間もかかります。公開テストがない月もありますから、タイミングによっては、運が悪いと、TOEICテストを受けようと思い立ってから、結果を手にするまでに3ヶ月以上かかる場合もあります。
仕事で成果を上げているのに、TOEICスコアの期限切れで昇進時期が遅れてしまうのは、残念ですよね。
大学入試、院試などでは、いつのTOEIC結果が必要なのか要確認!
大学入試、大学院入試では、TOEICテストの点数により試験科目が免除されるケースもあります。その場合、期限が設定されていることもあります。
また、TOEIC ip テストで良いのか、TOEIC公開テストの結果が必要なのかも違います。
TOEIC IPテストとは何?という場合は、こちらの記事をご覧ください。
各学校によってケースバイケースですから、早めに確認しましょう。
TOEICパート7講座|600点、700点の壁を突破!念願の800点、900点達成も|パート7が得点源に!
資格試験の免除要件などではTOEICスコアに期限がある場合も
また、資格試験の免除要件なども、要注意です。独自の規定がある場合もあります。
例えば、全国通訳案内士試験では、TOEIC900点で英語の一次試験が免除となりますが、TOEICを受けた時期について、一定の要件があります。
全国通訳案内士試験のTOEICによる一次試験免除要件については、こちらをご覧ください。
公式認定証の再発行はTOEIC試験日から2年以内
公式認定証を紛失した場合、再発行には期限があります。
それが、約2年なのです。
受験から一定期間内であれば、公式認定証を紛失したとしても、再発行が可能です。
その辺りから、誤解が生まれたのかもしれません。
転職予定がまだ先でも、早めのTOEIC受験がお勧めな理由
入試や資格試験、職場などへTOEICテストのスコアを提出する場合は、独自に受験時期の指定がある場合があります。
ですから、転職予定が2年以上先だとしても、早めにTOEICを受験しておくことをオススメします。
TOEICテストに申し込んで、受験して、結果が出るまでも時間がかかります。また、一回で目標の点数が出るとは限りません。
のんびりしていると、いざ転職しよう!と思った時には、間に合わないということになり かねません。早めに受けておくに限ります。
〇〇点あげるためには、どれくらいかかる?
TOEICテストは、800点まででしたら、3ヶ月で100点以上のアップも可能です。もちろん、取れる勉強時間にもよりますし、あくまでケースバイケースの話です。
あなたも是非、お早めに一生モノのスコアを手に入れてください!
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