この記事は、ポッドキャストTOEIC研究室きくメルマガ第50話「 弁理士さんに英語の勉強法について聞いてみました。外資系企業、大使館勤務の話も【英語を使うお仕事インタビュー】ポッドキャスト第50話」の書き起こし文です。
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「弁理士さんに英語の勉強法について聞いてみました。外資系企業、大使館勤務の話も【英語を使うお仕事インタビュー】ポッドキャスト第50話」はYoutube で聴くこともできます。
ポッドキャスト書き起こし文
こんにちは、田村恵理子です。
今回は、英語を使ってお仕事をしている人シリーズ、弁理士のふるかわともこさんに来ていただいています。
ふるかわさんは、弁理士になる前も外資系企業、某国大使館などその他にも、英語やフランス語を使ってお仕事をしてこられたので、色々なお仕事の話を伺っていきます。
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はい、こんにちは、田村恵理子です。ふるかわさん、どうぞよろしくお願いします。
こんにちは、よろしくお願いします。
ふるかわさんは、今、弁理士というお仕事をされてるんですけれども、ちょっと軽く自己紹介をまずお願いしたいと思います。
はい。ご紹介ありましたように、私は弁理士という仕事をしています。
弁理士とは何かというと、特許とか商標とか 著作権という知的財産権を専門に扱っている法律家です。
その中で、私は商標、トレードマークという分野を専門にしています。
ただ 私の場合は大学を卒業してすぐに弁理士になったわけではなくて、大学を卒業して、まずフランスに留学したのですね。
その後に帰国してからしばらく、フランス系企業で働いていて、だんだん物足りなくなってきたので、北アフリカにあるチュニジアという国の大使館で、PR の仕事をしばらくしていました。
チュニジアですね。
はい。そうなのです。公用語がフランス語なので、ご縁があったというわけです。
弁理士になったのは、三十代後半になってからなのですね、実は。
なぜ弁理士になったかというと、国家資格の中で外国とのパイプが一番強い資格だからという理由でなりました。
ずっと都内の特許事務所で働いてたんですけれども、3年近く前に辞めて、今、個人事務所を設立しました。
今は日本のお客さんだけでなくて、外国のいろいろな国のお客様のお仕事もさせていただいています。
今回はその弁理士をする前のことも含めてね、それから、もともとその前に、学生時代にどんな風に言葉を、言語を勉強してきたのかも含めて聞かせていただこうと思っています。
はいわかりました。
高校時代の英語学習
高校生の時は、語学を留学しなきゃって思ってたわけじゃないんですけど、元々、英語が好きだったんですね。
なので、学校の成績もまあいいほうだったんですよ。
英語は。それと、あと時代。当時は、英語ができると結構いい仕事に女の子がつきやすいみたいなもあったので、意識して仕事の勉強してるのはありますかね。
でまあ、身も蓋もないのですけれど、
大学受験の受験勉強の英語の文法を基礎から徹底的に叩き込んだんですよ。
一番良かったのは、今もあるかわからないんですけど、「英語構文700選」のような本を、英語を読んだら日本語が、日本語を読んだら英語が出てくるように、完全対照になるところまで丸暗記 させられたんですよ。
ええ、それはすごい。
それをやると結局、英語は構文が勝負だから、それをやると結局、土台だけはできちゃうんですよね。
語彙はなくても。
そもそもが、そこで、がっちり基礎を固めた所がスタートだったと思いますよね。
やはり、丸暗記も大切ですよね。
構文を体に叩き込むっていうか、頭じゃなくて。あれって大事な気がしますね。
何でそうなんだって言われても、理由なんかないじゃないですか。
例外もあるし。
なので、そういうものなんだと思って、体にもう落とし込んじゃうっていうのが重要だった気がしますね 今思うと。
英語は教科として好きでした?
好きでしたね。
英語があんまり好きじゃない子にしたら、なんかもう、その学校で覚えなさいって言われると、もう苦痛でしかないじゃないですか。
だからそこは、ぴったりはまって良かった感じだったってことですね。
嫌だと思ったことはないですね。
お勉強的な英語が好きじゃないっていう人に、私は、おすすめするのは、簡単な本、漫画でもいいですけど、学生さんだったら、子供用の本とかになるかもしれないですけど、英語ものの日本語の翻訳をまず読んで、好きな小説でも動画でもいいので、日本語でだいたいこんな感じだということを分かった上で、今度それの英語バージョンを買ってきて、もう一回読み直してみるというのが結構楽しく読めて、好きな本だから、意外にいいなって気がします。
いいですね。それは。
結構おすすめしていますよ。色々な人に。
動画とか、あと、ハリーポッターの最初のバージョンとかは簡単なので。
1冊目ということ?
全部でなくても、3ページとか5ページだけでも読んでみる。すると、意外に分かるじゃん、となるかもしれない。そうすると興味が出てくるかもと思います。
そうですね。
あの それすごく重要だなと思って。
これ全部読み通さなくていいからっていうのが、すごいポイントだと思うんですよ。
ハリーポッターって挫折してしまいましたって話、よく聞くのだけど、全部読もうと思ってるから 挫折と思うのであって、別に、日本語で筋は知ってるのだから、気に入ったところだけとかね、楽しむつもりで読むといいかなと、私も思います。
それが 高校生時代ですね。
フランス語を学んだ理由
大学時代は、どちらかというと、フランス語の勉強をやっていたんですよ。
それもチョロチョロで、すごい一生懸命っていうわけではなくて、趣味みたいな感じでなんとなく コツコツ続けてたかなっていう感じで。
英語はそこまで。ちょっと文献読まなきゃとか言う時にちょっと無理して読んでみたりとか、そんな感じだった気がします。
フランス語を選ばれたのは、何かポイントってありますか?
フランス語は、そもそも高校一年で無理やりやらされたんですよ。
高一で?あ、そうなんだ。
高一で必修であって、それも、すごい簡単な、もう本当に自己紹介がやっとできるレベルの、すっごい簡単なレベルなんですけど。それをやらされて。
なので、あんまりフランス語に抵抗がなかったんですね。
なので、まあちょっとやるか、というのと、当時はフランスがおしゃれだった時代なんですよ。
あ、そうかもね。そうかもしれない。
フランス=憧れみたいな時代だったんですよ。いろいろ。だから、はやりもあって、勉強してたんだと思いますよ。今思えば。
フランス語と英語
なるほどね フランス語って意外と英語と共通の単語が多くて、発音は全然違うのですけれども、すごい英語と共通の単語が多いって言いますよね。
フランス語を勉強したことで、英語にもプラスになったと思われます?
すごいなっていて、英語のボキャブラリの7割って、フランス語からきているそうなんですよ。
だから、言葉が似ているのが当たり前で、今でこそ、フランス語が錆び付いてきちゃったので、微妙なのですけど、フランスから帰ってきて、仕事する時、しばらくは、フランス語で考えて、英語にしてました。
あと、フランス語勉強する時も、英語が割と得意だったので、他の人より早かったんですよ。
なるほどね。
やっぱり、日本語から英語とか、日本語からフランス語を考えるより、英語の感覚でフランス語ってこうかな、とかっていう風に考えた方が、やっぱり早いんですよね。
なので、フランス語ができる人は英語が早く身につくし、やっぱり英語をちゃんと頑張ってやってる人は、他の国の言語、フランス語でも、イタリア語でも、スペイン語でもそうだと思うんですけどやっぱり早いと思います。
そうですよね。
私もあの予備校時代に、フランスで育ってきた生徒さん教えたことがあるんですけど、英文を読む時にね、フランス語でこうだから…みたいにして読んでたのを思い出します。
7割って相当重なってますよね。
そう。実際に辞書を引くと意味は違ったりするのですけれど、なんとなく似てる。けど、やっぱり重要な言葉はすごく似ているので、英語をやっておくと 他の国の言葉をやるときも、かなり楽になるなとは思いますね。
確かに。確かにそうですよね。
耳から小説を聞いて勉強した話
フランス語の勉強の仕方で、私、前に、ふるかわさん聞いたことがあるのが、すごい何回も、何か音源を聞いてみたいな話を聞いたと思うんですけど。
そうね。私の場合一番よかったのは、フランスの小説で大好きな小説があって、日本語で何でも読んだものだったんですね。
それで、ある日、フランス語を本当に真面目に勉強しようって決めた時にふと思い立って、その本の朗読、当時はテープです。
ですよね。
そのテープを買ってきて、聞いて、一冊全部ディクテーションしたんですね。
それ、すごいですよね。
ちょっと英語より簡単なのは、フランス語は音さえ聞き取れれば、スペルは分かるんですよ。言葉を知らなくても。耳で音を捉えていられれば、知らない言葉でも書けるし、辞書が引けるんですね。なので、聞き取って書いてみたら、原文の本でチェックをして、あってるね、間違ってるね っていうのをやって、それを丸々一冊ディクテーションをしたんですね。それが、とにかく本当によかったです。
何と言う本でしたか?
アルベール・カミュの異邦人ですね。
有名な話ですね。私は、でもちゃんと読んだことないかも。
フランスではやっぱり、その10代の頃に、フランス人の子供は絶対読む。比較的平易な文章で書かれてる、美しいフランス語なんですよ。
なので、難しすぎないし、で、その小難しい言い回しもしてないので、今思えば、すごい良かったなって思いますね。
学生時代にそれをされたって、すごくいいなと思いますよね。
なんかもう、例えば大人になって社会人になってから英語をね、勉強しようと思った時に、もうなんか、そんなことをしてる暇はないじゃないですか。
学生時代にね、ある程度時間も取れる時に、自分の好きな本でそういう勉強されたってのすごくいいなと思いました。
本当そうですね。今思えばね。
留学時代に感じた厚い壁
それで、留学されたんでしたっけ。
パリに行ってました。
パリに。それは学生の時に行かれたんですか?
卒業してからです。
留学した時に感じたこととかあったら、お話伺いたいのですけれども。
いっぱいあったけれど、やっぱり言葉の壁って厚いですよね。やっぱりすごく大変だったなと思う。最低限、ある程度のフランス語は身につけて行ったのですけれど、やっぱり一番苦労したのは、リスニングですよね。
やっぱり、発音も人によっても違うし、みんながみんな綺麗な言葉を喋ってくれるわけじゃないじゃないですか。
ちゃんとした、きれいなフランス語は勉強してたけど、そんな正しく美しいフランス語を喋る人なんて、逆に言うと少ないので。やっぱり、そのいろんな人の喋り方とか発音にも慣れなきゃいけないし。
あとは当然ね、ボキャブラリーだって何だって足りないから、やっぱり大変は大変でした。
確かに確かに。
そういう意味で言うとこの今の時代ってすごく恵まれてるなと思って。
というのは当時は、教材で音源を聞くにしても、綺麗な発音の教材しか基本的にないじゃないですか。
今の時代は、YouTube でも、それこそポッドキャストでも、もう、いろんな人の発音を聞き放題っていうのが素晴らしい時代だなと思って。
それ、本当にそうですよね。
これって英語でもそうなんですけど、今 英語で仕事する方が圧倒的に多いんですけど、やっぱり ほとんどの人はそんな綺麗な英語で喋ってくれないから。
例えばアメリカでも東海岸と西海岸、全然違うので。
我々日本人が学校で習ってる英語ってどっちかって言うと、東海岸の、しかもかなり、ちょっとレベル高めの人の英語なんですよね。
だから、色々な人の言葉に慣れないとダメって本当に思います。
そうですね。
今はやろうと思えばそれが可能な時代なので、ぜひね、この Podcast 聞かれてる方は試してみてほしいなと思います。
本当にそう思いますね。
フランス語と英語
留学から帰って来られて、初めはお仕事は、フランス語というよりも、英語使う仕事につかれたんでしたっけ?
フランス系の企業に入ったんですね。フランス系の企業の社長秘書の仕事をしていたのですけれど、本社がフランスなので、フランス語はもちろん使うし、アメリカとかオーストラリアにも支社があったので、そことのやり取りは英語だったり。書類とかは、当時ファックスがくるのですけれど。ファックスは英語だったりで、英語とフランス語両方使っていましたね。
当時は、とにかくフランス語を使った仕事をするのが、第一目標だったんですよ。
せっかく勉強したので、とにかくなんか使わなきゃという感じで、フランス語で選んで行ったんだけども、やっぱり英語が全く使わない仕事ってやっぱりそうそう、あるものではなくて、結果として英語もできた方がいいということで、両方使うポストがあったので、そこでお世話になりました。
なるほどなるほど。
その時はご自分としてはどっちの方が自由に使える感じでしたか?フランス語と英語と。
当時は圧倒的にフランス語でした。
すごいですね。
そこまで、フランス語のレベルを持ってったのがすごいですね。
頑張りましたよね。今思うとね。
語学は若いうちの方がいい?
やっぱり、歳は関係ないって言うけれども、今若い方は、若いうちにやっておかれるといいのではないかなと、すごく思います。
学生時代の方がね、時間もあるし、頑張りも効くのかな、みたいな感じはありますね。
そうね。その、私も今の歳になって思いますけれど、語学は若い方がいいです。勉強自体は、時間を作れば、歳をとってもできるかもしれないけれど、体の奥深くまで染み込むのって、落とし込むのってやっぱり若いうちの方が早いんですよね。
やっぱり、10代20代の頃に、すごい無理してでもわーって勉強しちゃった方が、30代40代50代になっても忘れないとは思う。
そうですよね。
だから、今これ聞かれてる方が あの10代20代の場合は是非頑張ってください。
もしね、30代以上の方は、あの決して遅いってことではないです。
遅いことはないですけれども、若いうちの方が入りやすいかなってことはありますね。
外資系企業時代に学んだビジネス英語
それで、お仕事始めてみてどうでしたか?壁に当たったりとか。
最初の仕事では、そんなにすごい高度な語学力、その専門性が求められる仕事ではなかったので、それほど、壁みたいのはなかったんですよ。
やっぱりその、ビジネス英語とか、今だったら普通に書いていますけれど、レター 書くときに宛名の書き方とか、一文目、日本語だったら「お世話になっています」みたいな書き方をするじゃないですか。
だけど、それって英語でどう書けばいいの?みたいな。結論として「お世話になっています」なんて書かないのですけれど。
そういうことも分からないわけですよね。最初って。
そういう基本的な仕事をする上での、当たり前の英語の使い方とか、そういうのが身についたりとか。
なかなか普通の勉強では教えてもらえない英語の当たり前みたいのがいっぱいありましたね。
確かにね。
今の TOEIC テストは、そういう意味ですごい実用的で、これこそレターのサンプル集になるんじゃないかくらい、ちゃんと、フォーマットから載せてくれてるんですよ。
だからそういう意味で、結構 TOEIC テストって実用的だなって思いますね。
それ、すごい重要だと思う。
ね そうですよね。
実際、レターとか書いていても、今思うんですけど、一番は、相手に失礼な書き方をしてはいけないこと。英語がすごく美しくなくても、ちゃんと言いたいことが言えて、相手に伝われば、そんなすごく高度じゃなくてもいいと思うんですね。
それよりも、失礼にならないこととかのが全然、重要なので、その実用的な英語って本当に大切だと思います。
確かに。とにかく 誤解がないように、言いたいことをしっかり伝えられれば、失礼がないようにね。重要ですよね。
重要だと思います。
外資系企業時代の英語学習法
お仕事を始めてからは、ご自分で語学の勉強は続けられました?
フランス語は、正直あんまりしてなかったですね。
そうなんですね。
時々本を買ってきて読むとか、時々フランスのテレビ番組を見るくらいで、あまりしてなかったですね。
英語は結構しました。
結局、フランス語ができても、英語ができないと、そんなに仕事ってないので。実際に。
なので、まず、時々TOEICを受けてみたりとか。
TOEICを受けると勉強するじゃないですか。
勉強するためのモチベーションとして TOEIC を受けるとか。
そういうのもやっていたし、あと、私は文法だけはできたので、あとは実践が全然できてなかったんですね。
なので、やっぱり その時私がやったのが、TOEIC を何回か受けて、ちょっと英語の勘が戻ってきたかも、みたいになった時に、今度やってきたのが、英語の小説をいっぱい買い込んできて乱読したんですよ。片っ端から10冊くらい。
すごい。
それをしたら、圧倒的に読解力がついて、というか、英語慣れしたというか、英語脳になってきた感じ。
一気にTOEICの点数伸びましたね。
すごいすごい。
結構、小説ってハードル高いですよね。
私 初めて本を1冊読み通したのはね、結構遅かったんですよ。
だから初めの一冊ってすごい、結構ハードルあるかもなあと。
そこら辺は全然、抵抗なく読めました?
読めましたね。そもそも、すごく好きな小説家だったんですね。
日本語でも何冊か読んだことあったのかもしれないんですけど、割とアメリカ文学では好きな方が多いポールオースター
ポール?
ポールオースター。
今生きている人なんですけれど、好きな人が結構いるんですけど。
やっぱり、それも文学性はすごく高いんですけど平易な米語、 英語を使った小説なので、読んでいくのが難しい英語ではないんですね。
なるほど。私も今ちょっと話してて思い出したんですけど、小説とか、1冊みたいなのは読み切らなかったんだけれど、コラムとかがすごい好きで、ボブグリーンという好きな人のコラムとか、エッセイ集はすごく読んでました。一区切りが短いから読めたんだと思うんですけれども。
だから、小説じゃなくても、要は自分がワクワクして読めるものだったら、何でもいいと思うんですよ。
そうですね。それ 重要ですね。
私は小説が好きなので、いくらでも読めちゃうんですね。たまたま長い小説だったのですけれど、そうでなければ、エッセイでもいいし、新聞が好きな人は新聞でもいいと思うんですよね。
あとは、文章を読むより、聞く方が好きな人だったら、好きな俳優さんとかのインタビュー動画とかをひたすら聞き続けるとかもありだと思うし。要は慣れることだと思うんですよね。
確かにね、今の時代、本当にインタビュー動画も、本当にネットで無料で探し出して来れますからね。
やっぱり好きなものが一番ですね。
そう。好きなのが一番だと思う。
大使館勤務時代
それで、その後、転職されるんでしたっけ?
そう。チュニジア大使館にね。
それは、もっとフランス語使いたいみたいな感じでした?
フランス語使いたいというのもあったのですけれど、職種として、PRの仕事とかをしたかったんですよ。
結局、何をしていたかというと、日本人の観光客をチュニジアに誘致するための仕掛け作り、PRであったり、イベントをやったりして。政府観光局の仕事ですね。
出張も結構されたんですよね。
5、6回チュニジアには行きました。
すごいですよね。
転職されてそんなに 海外出張 バンバンされて。
楽しかったですよね。だから、チュニジア人が行ったこともないような観光地まで、ほとんど全部行っているので。
いいなあ。
サハラ砂漠もあるし、ローマ遺跡もあるし、地中海は綺麗だし、イスラム独特の雰囲気もあるし。
すごいね、面白いところですよ。
いいですね。多分 Podcast 聞かれてる方の中にも、やっぱり英語を使って仕事がしたいっていう人は、そういうね、海外出張 とかも含めて、そういうお仕事に対する憧れとかあると思うんです。
本当に思いますけど、自分で勉強してきた、英語でも何でも、実際にやっぱり仕事に使えるってすごい喜びなんですよね。今でこそ、それも当たり前になっちゃって、普通にやってますけど。
やっぱり、本当に最初に仕事についた時とか、本当に嬉しかったんで。
やっぱり、勉強していつか仕事にって思ってらっしゃる方はね、ぜひ、本当に頑張ってお仕事につなげてほしいなと思いますね。
そうですよね。
英語に限らず、自分の技術を活かして仕事するって、喜びですよね。
楽しい、仕事が楽しくなりますよね。
そうそう。本当にすごい達成感というか、手応えというか。いいなと思いますよね。
確かに。
通訳を無茶振りされた時、そして一流の通訳さんの凄さ
逆に、そういう語学が必要な環境でお仕事して、大変だった事ってありますか?
フランス語の話ですけれど、すっごい難しい通訳を無茶振りされた時。
あ、分かります。
通訳って語学ができるのと、また別のスキルが必要ですよね。
だけど、一般の人は、英語とか語学ができれば通訳も翻訳もできると思って、振ってくるから、本当に無茶振りされることってありますよね。
そう。本当に無茶振り。だから、もし、通訳の仕事をされたい方は、語学の勉強プラスアルファの勉強が大変になるから、やっぱり格段に、大変になりますよね。
そうですよね。
その語学と別のスキルが必要ですね。
語学は前提として。
そう。英語なら英語ができるのは当たり前で、でもそれを瞬時に聞いて、瞬時に正しい日本語に変える能力って別の、本当に訓練しないとできないから、プロの通訳さんになるのは、本当に大変ですよね。
大変ですよね。無茶振りされた時に、私が思ったのは、きっちり、ちゃんと訳さなきゃ、通訳しなきゃと思っちゃうかもしれないんですけれども、とにかく 周りの人は何もできないんだから、ゼロなんだから、私ができる範囲のことで精一杯やれば、それで十分なんだって思います。
無茶振りされた時に、いやいやできませんって言っちゃうんじゃなくて、できる範囲で助けてあげると、喜ばれるし。
それでも、本当、お役に立てる範囲内でやるのが、いいのでしょうね。
そうそう。たとえ100%伝えられなくても、70%でも80%でも、自分がいることで、0が70とかになるんだから十分、役に立ってるんですよね。
確かに。
最近、AI 翻訳も、AI 通訳もあるんですけれども、やっぱり 本当にプロの通訳者 っていうのはずっと必要なんだなって思うので、本当にプロフェッショナルなお仕事をされてる方は本当に尊敬するし、きっと、その仕事は、ずっとなくならないんだろうな って思ってます。
そうでしょうね。AIがやっていることって、結局のところ計算じゃないですか。
本当に一流の通訳さんを見たときに凄いなと思ったのが、やっぱり、ある程度、省略しなかったら、会議の場とかで同時通訳できないんですね。
一言一句通訳したら、あれなので、省いていい所が分かっている、その判断がもちろんそうですし、あと、難しい交渉の場合、ニュアンスもあるじゃないですか。
そのニュアンスで、この言葉を使った方がより適切みたいな、その瞬時の判断。
で、それって結局 ボキャブラリー力も必要だし、日本語力も必要だし、あと結局、気配りというか 空気感も読まなきゃいけないので、それ絶対 AI にはできないんですよね。
だから、一流の通訳さんは本当にすごいと思います。
ね、凄いですよね。
きっとこれからもそういう一流の通訳さんは、ずっと必要とされていくんだろうなと思います。
思います。
コミュニケーション・スキルの重要性
それで、チュニジア大使館でお仕事されて、出張はどうでしたか?大変なこともありましたか?
言葉が大変なのではなくて、もう文化ですよ。文化。
言葉の問題ではなくて、頼んでおいたことが全然やってくれてないとか、あと、そもそも連絡がいっていないとか。
全然やってくれてない時に、日本人だったら、すみません、すぐやります、とかなるじゃないですか。でも、すぐやらないんですよ。
え、なんで、言ってたよね?みたいなことが。なぜか伝わらないとか。
日本人にとって当たり前のことが全然当たり前じゃないので、そういうことを一つ一つ埋めていくのが大変でした。
あります。これ 今の話ってチュニジアだけの話ではなくて、多分ね、日本人ってすごい、きっちりしてるんですよ。
それこそアメリカでも、ヨーロッパでも、なんでこんなにきちんとやってくれないの?と思うような場面というのは、絶対出てくると思います。
だから、そこは、これからね、海外の人と一緒にお仕事していく場合は、日本人はすごい、きっちりしすぎ位きっちりしてるっていうのを知っておかれるといいのかなと思います。
そんなに、海外の人のポカミスとか、ちょっと遅いとか、そういうことに対して、いちいちキーッとなって反応しちゃうんのではなくて、そういうもんなんだなと思って、そういう、諦めじゃないけれど、やっぱり必要ですよね。
必要、必要。
多分、日本人の方が変わってると思って間違いない。
割と日本人的な感覚でやりとりできるのは、私が知ってる中では、ドイツ人。
ああ。
ドイツ人とは、割とコミュニケーション楽なんですけれど、色々な国ごとに、やっぱり癖があるので。
どうやったら、向こうにとって、伝わりやすいというか、向こうが動きやすいような言い方をするかとか、質問の仕方をするかとかっていうのも、実はすごく大事になっていて。
これって英語の勉強以外の、コミュニケーションスキルの問題なんですよね。
そうですよね。
メールでも、例えば 相手が、すぐに返信しやすいようなメールの形で出すとかね。
そういうスキルすごい重要ですね。
あとは、まあ、上手に甘えてみるというか、よし、もう、しょうがない、そう言われたらやるよ、と思ってもらえるような書き方とか。
もちろん、失礼にならないのは大前提で。
好きになってもらう書き方っていうのかな。
そういうのもあると思うんですよ。仕事によっては。
そうですね。相手にとっては、この優先順位の問題で遅くなっている場合もあるので、自分の仕事を、優先順位、相手にとってね、優先順位高く持ってきてもらえるような関係の作り方ですよね。伝え方とかね。
そう。日本人だと、やってもらって当然っていう意識があるけど、そんなこと、向こうでは、当然じゃない。
ないない。
だから、やっぱり、今すぐやらなきゃって思い、気持ちよくやってくれるような持っていき方とかも、いずれは必要になりますよね。
確かに。
経験を積まないと無理なので。勉強するものではないので。だけど、やっぱり重要なスキルだと思います。
これからもし、始められる方は、まあ、そういうトラブルも絶対あるっていうことを事前にちょっと知っておくといいのかなっていう感じですかね。
あとは、あとは経験で学んでいくと。
あと、結構、重要なスキル。
うまくいかなかったら、笑い飛ばすこと。
ああ、分かる。
ああ、こんなになっちゃったよ、ハハ、くらいの余裕を持っていた方が、自分が楽だと思いますね。
そうですね。重要、重要。カリカリしちゃうとね 自分のストレスになっちゃいますもんね。
だし、言葉にも出ちゃいますからね。
確かに。相手にしてみれば、なんでこんな怒ってるんだみたいな。
色々ありますね。
スケジューリング
それで、チュニジア大使館の後、弁理士になる前に、もう1個なんか挟みますっけ?
挟みますけどね、派遣でちょろちょろ。あ、でも、その時も確かに外国の仕事していましたね。
どんな?
ほぼメールで、日本人の経営コンサルタントさんで、その、日本の工場運営ってトヨタとかね、独特のノウハウがあるじゃないですか。
日本の工場運営ノウハウの、メソッドがあって、それを世界中の色んな国の工場に教えに行くコンサルさんがいたんですね。
その人達って1回行くと2週間、3週間って行くんですよ。
色んな国の工場を その2、3週間の間にまとめていくんですけど。
そうすると その日程の調整とかがすごい大変なんですよ。
なるほど。
日程調整をする、相手の受け入れ側の工場の人と、その色々、メールでやり取りをしたりとか、コンサルさんの希望とかも入れて、いろいろやり取りをして、日程を組み立てるっていうのを、そういえばしてました。
なるほど、なるほど。それも結構大変ですよね。
すぐに返事が返ってこないとか。
そう。確かにありましたね。あと、お国によっても違うんですよ。
これは小ネタですけれど、イスラム圏とか大変なんですよ。
何が大変って、木曜、金曜が休みなんですよ。会社が。
あ、木曜もなんですね。
大体、木金。
金曜が日曜みたいな感じで、木曜も土曜日みたいな感じで休みになるところが多くて。
日本は土日休みじゃないですか。だから、月火水になんとかしないと、1週間先まで、連絡が取れないとか。
そういう小ネタ的な学びもありました。
確かに、それは大変そうですね。
そのお仕事でも、ここはすごい面白いなと思う出来事とか、ありました?経験とか?
経験…それは、とにかく一々大変とか、ちゃんと進まないとかね。
あ、あとは、そうだ。思い出しました。
その時、確か、FIFA ワールドカップの年だったんです。
あるコンサルタントの方が、結構、南米に行く人だったんです。
まさに ワールドカップの時に南米に行くって決まっちゃって。
こともあろうに、アルゼンチンとブラジル、両方、日程に組まれていたんですよ。
何が大変だったかって、ある日程を、どっちの工場もいやがるんですよ。
へえ。
なんで、こんな決まらないの?って思ってたら、ワールドカップの決勝、準決勝の日だけは、絶対に開けておきたいんですよ。
だから、そもそも、そんなワールドカップの時期に南米に行こうとしたことが大間違いなんですけど。
ブラジルの人も、アルゼンチンの人も、自分たちはベスト8に残って、準決勝に行って優勝するかもって思ってるわけですよ。
試合のある日は、絶対に、仕事にならないので、コンサルなんか来てもらったら困るわけですね。
全然、日程が決まらなくて、困ったことがあります。
そっか。なるほどね。いろいろありますね。国によってね。
面白いですよね。その時ね、ブラジルも、アルゼンチンも、割とすぐ負けちゃったんですよね。確か。
結果、入れても大丈夫だったみたいな感じだったんですね。
そうなんですけど。
そのあたりが、弁理士になる前ぐらいまでの話ですかね。
そうです。
前半は一旦ここまでにして、続きは次回ということにさせていただこうかなと思うんですけれど。
わかりました。
古川さんの、今は商標の弁理士さんなのですけれども、あの、古川さんの事務所の情報とかは何を見ればいいですか?
そうですね。インスタを見ていただくのが一番いいかなと思います。
インスタで、「弁理士」ひらがなで「ふるかわともこ」みたいな感じで検索をしてもらえると出てきます。
はい。Instagram で、ひらがなで「ふるかわともこ」と「弁理士」 ですね。で検索して。
事務所の名前はお聞きしていいですか?
アイフロンテラ国際商標特許事務所です。
はい。アイフロンテラ国際商標特許事務所ですね。
ということで、気になった方はインスタで調べてみてください。
それでは、次回に続きます。今回は、ここまでにします。
古川さん どうもありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
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それでは、お聞きいただいて、どうもありがとうございました。
それでは、今回はここまでです。お聞き頂いてどうもありがとうございました。
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