こんにちは。田村恵理子です。英語の発音に関連のある本のレビューをしています。
この記事は、こちらの本の感想記事となります。
英語発音デジタルトレーニング
鈴木啓之 湘南出版センター 2014/11/10 発行
英語の発音に関連のある本のレビューは、こちらの記事にまとめています。
英語の”デジタル”は本来”手の指”を意味します。
そのだれにとっても最も身近な指をオーケストラの指揮者のタクトとみなして躍動的に「英語のリズム」を体得する。それがこの「メソッド」のエッセンスですが、手の指の使い方は実に簡単! しかもわかりやすく図示されている(“線”で画かれている)ので小学生も中・高生も社会人のみなさんもシニアの方も誰でも楽々と自分のものにすることができます。
もとの本は1984年発行とのことです。Finger Action という発音練習メソッドについての本。当時の日本ではフォニックスも一般的ではなく、英語の発音指導メソッドとして画期的だったのかもしれませんね。
とのことです。
非常に独特なメソッドのため、独学でメソッドを習得するというよりも、レッスン等で使う教材用の本かもしれません。各ページの字も大きく、フラッシュカードとして使うことを想定しているのかもしれません。音声や動画は付属していません。
母音の発音の説明で「しかめっつらを作り、口元を強く左右に引いて」と書いてあります。昔はそのように説明していたのかと思い、個人的な興味からネットで調べて見ましたが、 1984年というと、実は日本におけるインターネットの先駆けであるJUNETが開始された年だそうです。当然ながら「しかめっつら 発音」などで検索しても、何も情報は出てきませんでした。
この本のタイトルにもデジタルという言葉が使われていますが、2020年の今と、1984年では「デジタル」という言葉の語感が違っていたでしょうね。当時は、非常に新しい響きがあったのかもしれません。しみじみ、時の流れを感じました。
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