パート2は難しくなった?TOEICリスニング応答問題part2の勉強法

● パート2は難しくなった?TOEICリスニング応答問題part2の勉強法

こんにちは。田村恵理子です。

TOEIC公開テスト後、パート2が難しかったという話をよくききます。

900点取れるレベルの方がパート2で数問落とすことも珍しくありません。

私自身も、10年くらいの長いスパンで見ると、以前と比べてパート2は難しくなったと感じています。

もちろん、パート2にも、ごくシンプルな易しい問題も結構あります。

TOEICテストは英検のように級別に分かれていませんから、易しい問題と難しい問題が入り混ざっています。

10年前とくらべて、難しい問題の割合が増えているのではないかな、と思います。あくまで個人的な感想ですが。

それでは、TOEICテストのパート2の何が難しいのでしょうか?どのように対策をすれば、よいのでしょうか?

この記事では、TOEICテストのパート2について、まとめました。

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TOEICテストのpart2概要

そもそも、part2とはどんな問題なの?

TOEICリスニングテストは、パート1からパート4で構成されています。

そのうちのパート2は、リスニング応答問題とも呼ばれます。登場人物は2人で、それぞれ一回ずつ発言します。1往復のみの、ごく短い会話です。

1人目のセリフに対して、適切な2人目のセリフを、a,b,c の3つの選択肢の中から選びます。

最初の質問(発言)、応答の選択肢ともに問題用紙には印刷されていません。

つまり、最初から最後まで、耳が頼りです。音声は1回のみしか流れません。音声が流れている時間自体は短いですが、集中力が必要です。

パート2は全部で何問?

TOEICリスニング&リーディングテストは、リスニング100問、リーディング100問です。

リスニングテストは、パート1からパート4で構成されています。

リスニング100問中パート2は25問です。すなわちリスニング問題の4分の1を占めます。

TOEICテストのパート2が難しい、聞き取れないと感じる理由

瞬発力と集中力が必要

TOEICのリスニング音声は、アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語の4ヶ国のナレータにより録音されています。

どの国の英語なのか聞き分ける必要はありませんが、パート2は短いため、一瞬でそのナレータの声に慣れて、耳を、いわばチューニングする必要があります。

瞬発力と集中力が必要です。

パート2には易しい問題も難しい問題も

パート2には、ごくシンプルな易しい受け答えの問題もありますが、難しい問題もあります。

話が逸れますが a piece of cake というと、易しいという意味です。

パート2の難しい問題のパターンとしては、いわゆる、引っ掛け問題と、素直に出ない(ストレートに答えない)パターンの問題が代表的です

パート2は難化したのか?

個人的な感想としては、TOEICリスニングテストのパート2は、例えば10年前に比べるとより難しくなっていると感じています。

新形式になって、いきなりガクッと難しくなったわけでもないです。難しいとされる、いわゆる引っ掛け問題や、質問に対して素直に答えない問題も、2016年に新形式になる以前からありました。

難しい問題の割合が以前に比べると増えている印象です。

とはいえ、ここ5年くらいは、もう今程度の難易度で、安定しているのではないかなと思います。

ただし、問題を持ち帰れって比べることができるわけではないため、あくまで個人的な感覚です。

まずは、敵を知ることが大切

しかし、恐れることはありません。敵を知って、しっかり対策すればよいだけなのです。

生徒さまの声です。

Part2はかなり難しかったです。

しかし田村さんの指導で素直じゃない応答は練習していたので、間違えたとしても失点は最小限に留められたと思います。

逆に「みんなこんな問題出されて可哀そうに・・・」と思う余裕がありました 笑

(中略)

時間を測って解いている時に、こんな感じで解けたことはなかったので、

リスニングはまあまあできているかも知れません。

あなたも、テスト中に余裕を持てます。

パート2対策としては、ご自分が、どのパターンで引っ掛かっているのか、まず自覚することです。

そして、できるだけ多くの、苦手なパターンの問題にあたって、慣れておくことです。

しっかり対策を立てて練習しておけば、テスト後に、まあまあできているかも知れないと思えるようになります。

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パート2の素直でない(ストレートに答えない)問題とは?例文

素直に答えないとは、たとえば、次のようなパターンです。

・Yes/No 疑問文に対して、Yes/No 以外で答えるパターン。

・Where/What/Who 疑問文に対して、直接答えないパターン。

・そもそも、質問ではないパターン。

このような素直でない問題では、「Yes/No 疑問文に対しては、Yes/No で始まる選択肢が正解」等の、小手先のテクニックが効きません。

本当に英語力のある人がハイスコアを取れるように作られている点は、TOEICテストは、よくできていると感心せざるをえません。

具体例を示します。

Yes/No 疑問文に対して、Yes/No 以外で答えるパターン。

日本昔ばなし桃太郎風に、例文を作って見ました。

上司: あの仕事は、できていますか?

部下: 今日は、朝から山に柴刈りに行っていたのです。

Where/What/Who 疑問文に対して、直接答えないパターン

同じく、日本昔ばなし桃太郎風に、例文を作って見ました。

上司: あの書類は、どこにありますか?

部下: 猿か犬かキジが、知っているはずです。

そもそも、質問ではないパターン。

こちらも、日本昔ばなし桃太郎風に、例文を作って見ました。

上司: おやおや、桃が流れてきましたね。

部下: 本当に大きい桃ですね。

いかがですか?素直でない応答のパターンのイメージが、掴めたでしょうか?

パート2の引っ掛け問題とは?

ひとり目の発言に入っていた語句と、同じ、または発音が似た語句が二人目の発言にも入っている選択肢が存在する場合があります。

例えば1人目のセリフに、 book という単語があり、選択肢(a)にも、book という単語があったとします。

このような場合、ついつい同じ単語が聞こえた選択肢を選んでしまいがちです。

しかし、実はその選択肢は間違いであることが多いです。

book は、「本」という意味もありますし、「予約する」という意味もありますよ。同じ単語が入っていても、1人目のセリフに対する応答として、不適切だったりするわけです。

あるいは、全く同じ単語ではなく、bookと、booking のように、形が違ったり、派生語だったり、音が似ている単語が登場する場合もあります。

また、bookとlibrary のように、意味が関連する単語の場合もあります。

このような引っ掛け問題が出題されることを知っておくだけでも、引っ掛かりにくくなります。

引っかけ問題に引っ掛からないための小手先のテクニック

引っ掛け問題を逆手にとって、「ひとり目の発言と、同じ(似ている)語句が入った選択肢は選ばない。」という、テクニックがあります。

ただし、あくまでも小手先のテクニックですから、100パーセントその通りとは限りません。

同じ発音の語句や似た語句が入っている選択肢が、正解である場合もあります。

TOEICパート2対策の勉強法

パート2を強化したい場合は、下記3点を心がけてみてください。

☑️ ご自分がどのパターンで引っ掛かっているのか見極めること

☑️苦手なパターンの問題に数多くあたって慣れること

☑️問題は解いて答え合わせしてお終いではなく、しっかり復習すること

ご健闘をおいのりします!

 

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