新形式TOEICテストの変更点と難易度

● 新形式TOEICテストの変更点と難易度

こんにちは。田村恵理子です。

2016年からTOEICテストの形式が変わり、新形式となりました。この記事では、新形式で何が変わったのか?についてまとめます。

新形式TOEICテストは難しくなったのか?は、こちらにまとめています。

新形式TOEICテストパート2の難化については、こちらにも書いています。

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新形式TOEICテストの概要

いつからTOEICは新形式になったのか?

日本では、TOEIC公開テストは2016年5月から新形式となりました。韓国でも、同時に新形式TOEICテストがスタートしました。

新形式TOEICは、日本と韓国だけ?

新形式TOEICテストは、日本と韓国からスタートしました。

韓国以外の国でも、2018年4月から、順次、新形式のTOEICテストが導入され、現在は新形式テストとなりました。

トーイックip(団体)テストは、新形式?

TOEIC IPテストも、TOEIC公開テストから1年遅れて2017年4月から新形式となりました。

ちなみに、TOEIC IPテストのIPとは、 Institutional Program の頭文字で、団体特別受験制度のことです。企業や学校、英会話スクールなどでTOEIC IPテストが実施されています。

TOIEC IPテストについては、こちらをご覧ください。

新形式TOEICは、難化したのか?

感覚としては難化しているが、点数は変わらない

確かに、感覚的には難しくなっていると感じます。

たとえばリスニングパートで、多くの人が簡単と感じるであろう写真問題パート1の問題数が、減りました。

円グラフはこちらです。

リーディングパートでも、短文穴埋め問題であるパート5が減りました。

円グラフはこちらです。

また、パート7の長文問題の英文の量は、体感としては以前よりも増えています。

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ただし、TOEICのスコアは正答率に比例した点数ではなく、調整が加えられています。

TOEICの点数は旧形式でも新形式でもそれほど変わらないはずです。

TOEICテストの難化傾向については、こちらに、まとめておきました。

パート2は難しくなったのか?についてはこちらです。

無料サンプル問題

問題傾向を見るのは、公式問題集を購入されるのが一番ですが、今すぐ見たい場合は、TOEICオフィシャルページで、新形式TOEICテストのサンプル問題をみることができます。

TOEICオフィシャルページの、サンプル問題はこちらです。

新形式の英語は実際的になった?

新形式TOEICでは、会話の問題が、増えました。さらに、2人だけではなく、登場人物が3人の会話も、入りました。

英語のフレーズも、以前よりも、口語的な表現も入りました。

図表を見ながら答える問題も入りました。

実際の状況に、より近い状況がテストで問われるようになったと、言えます。

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文法問題は減った?

新形式TOEICテストではパート5の問題数が、減りました。

パート5は、空欄補充問題です。文法がピンポイントで問われることもあります。その他に語彙や、語法、フレーズも含めて、覚えているか否かを問われます。

パート5の問題数が減ったため、確かに、文法や語法、語彙について直接問われる問題の数は減りました。

もっとも、長文問題であっても文章の内容を読むとる上で、文法が必要となります。文法が不要という訳では、ありません。

パート5については、こちらをご覧ください。

図表、グラフ問題

TOEICの新形式テストで、図表問題が新たに導入されました。

図表に苦手意識をお持ちの場合もあるかもしれません。しかし、図表問題といっても2019年現在、難しい図表の読み取りが必要とされる問題は、出題されません。

図表問題で、どんなタイプの問題が出るか?ある程度のパターンにあたっておかれると、よいです。

図表の問題もドンと来い!という気分になれます。

新形式TOEICの構成と配点

リスニングの変更点

新形式TOEICリスニングは、より実用的になりました。英会話に、そのまま活かせる表現も、たくさん登場します。

新形式テストになっても、パート1、2の内容には変更はありません。ただし、問題数が、変わりました。

2016年4月までの、TOEICテストのリスニングの各パートの問題数

2016年5月からの新形式TOEICテストのリスニングの各パートの問題数

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パート1

パート1は写真描写問題です。リスニングテスト100問中、パート1は6問です。

新形式になって、写真描写問題の数は減りました。

パート2

パート2は、応答問題です。

一人の発言を聞いて、それに対する適切な応答を選びます。

パート2は、新形式テストになって問題数が減って、25問になりました。

パート2は難しくなったのか?は、こちらをご覧ください。

パート3

パート3は、会話問題です。

パート3は、新形式テストになって問題数が増えて、39問になりました。

会話を聞いた後で、3つの質問に答える問題です。

新形式では、2人だけではなく、3人の会話のリスニング問題も入りました。

会話のやり取りの回数も、多い問題が入りました。

新形式テストでは、さらに、話し手の意図を問う問題も加わりました。

パート4

パート4は、説明文(トーク)問題です。パート4は、30問あります。新形式TOEICテストでも、問題数も、内容も、変わりません。

リーディングの変更点

なお、リーディングテストは、パート5、6、7で構成されています。全部で100問です。TOEICリーディングテストの時間は、Part 5、6、7合わせて、75分間です。

2016年4月までの、TOEICテストのリーディングの各パートの問題数

2016年5月からの新形式TOEICテストのリーディングの各パートの問題数

・パート5 短文の空欄補充問題
・パート6 長文の空欄補充問題
・パート7 長文の読解問題

新形式TOEICテストでは、リーディングの半分以上をパート7が占める
ように、なりました。
パート5

TOEICリーディングテスト問題100問のうち、パート5は30問です。
パート5には、それぞれ独立した小問が30問あります。

一つの文の一箇所が空欄になっていて、そこに入る語句を、選択肢から選びます。AからDの4個の選択肢の中から選ぶ形です。つまり、短文の空欄補充問題です。

パート5は、読む英文の量が少ないため、初心者でも取り組みやすいです。

一方、パート5の問題はすべて易しいのか?というと、そうでもありません。

TOEIC900点の上級者からも、TOEICパート5で、いまだに全問正解できないという声をお聞きします。

TOEICのパート5には、語彙を問う問題と、文法や構文を問う問題があります。

パート6

パート6は、長文の空欄補充問題です。パート6は、4問ずつセットになっています。

TOEICリーディングテスト問題100問のうち、パート6は16問です。

パート6もパート5と同様に、空欄に語句を入れる問題が4分の3を占めます。それらは、語彙を問う問題と、文法や構文を問う問題です。

ただし、セットになっている4問のうち1問は、文を挿入する問題です。文章を読んで、文脈を理解して答える読解問題です。

パート7

パート7は、長文読解問題です。

新形式になり、パート7の設問数は増えて、54問となりました。

パート7には、1文書の問題(シングル・パッセージ)、2文書の問題(ダブルパッセージ)、3文書(トリプルパッセージ)の問題があります。

3文書問題は、新形式TOEICテストで、新たに加わりました。

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新形式TOEICの成績表(アビメ)も変わりました。

リスニングの評価項目に、新しい項目が加わりました。

一番下の「フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる」が新しい項目です。

なお、これは、リスニング満点の時のアビメです。実は、全問正解ではなくても満点は取れるのですよね。

新形式TOEICの時間配分と、解き方のコツ

時間が足りない!?

パート5、パート6の空欄補充問題は、主に文法や語彙を知っているか否かが問われます。

ですから、パート5、6に関しては事前にどれだけ準備しておくかが勝負です!

テスト本番では、パート5、6では分からない問題は考え込まず、パッと見切りをつけて先に進みましょう。

長文読解問題のパート7に、できるだけ多くの時間を当てるのがコツです。

Part7が、終わらない

新形式TOEICテストは、パート7(長文の読解問題)が増えました。さらに、新形式テストでは、3つの文書の関連を問う問題も入りました。若干ややこしくなりました。

日本で英語を勉強した大多数の方は、英文のインプット量が圧倒的に不足しています。まずは英文量をこなしましょう。TOEICテストの点数を早く上げたい場合は、TOEIC公式問題集のパート7の文書を読み込まれるとよいです。

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直前にスコアップするためのテクニックはある?

新形式TOEICテストはまだ受けたことがない場合、公式問題集一回分は必ず解いておかれると良いです。問題の形式を知っているかどうか?が、スコアに大いに影響するのです。

あと1週間でも伸ばせます!

新形式TOEIC対策の問題集のオススメ

過去問はある?

日本では、TOEIC公開テストや、IPテストの過去問は、公表されていません。

また、TOEICテストは、公開テストもIPテストも、問題冊子は持ち帰り禁止です。問題の再現も禁止されています。

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教材のオススメは?

やはり、公式問題集

TOEICテストの問題の傾向を知るためには、やはり、ETSの公式問題集がベストです。新形式TOEICテスト対応のものがよいです。

パート7講座も、ご活用ください!

パート7が苦手な場合は、こちらで強化しましょう!

新形式TOEICテストは難しくなったのか?は、こちらにまとめています。

新形式TOEICテストパート2の難化については、こちらにも書いています。

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