こんにちは。田村恵理子です。
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GAFA 四騎士が創り変えた世界 この本のタイトルの翻訳の話から【第42話】書き起こしテキスト
こんにちは。田村恵理子です。
今回は雑談会です。
GAFAという本の翻訳の訳語についての話題です。
ばっちりTOEICの勉強法について知りたい場合は、この Podcast の第1回から第20回、それから、最近は奇数回ではバッチリ英語の勉強法についてお話していますので、ぜひそちらもチェックしてみてください
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今回は雑談会です。最近GAFAという本を手に取って見てみたのですが、GAFA 四騎士が創り変えた世界 スコット・ギャロウェイの本です。2018年の本ですが、これ多分執筆したのは2017年だと思います。
それで、今は2021年になって見てみると、さらに、この四つの企業 Google Amazon Facebook Apple は、さらに巨大になっていて、なんか本当に時の流れを感じますね。
私はね、この四つの企業とも、なかった身の回りには存在しなかった時代を知っている年代ですので、なんか、このすごい変化だなというのはね、ちょっと振り返って思ったわけですが。
今回は、本の口絵の話です。
本の口絵にね、黙示録の四騎士の絵があります。モノクロの絵で、舞台は戦場ですね。
周りに、ガレキとか倒れた人などが描かれていて、そこに4頭の馬がいて、その上に、それぞれ人が乗っています。
そのうちの一人は弓をつがえていて、もう一人は剣を持っていて、もう一人は天秤を持っていて、もう一人は顔が骸骨で、それで手に長い棒を持っています。
それで、この絵を見てね、それで、タイトルの黙示録の四騎士というタイトルを見て、あれっと思ったわけです。
騎士ではないと思ったのですね。
私の中で騎士と言うと、戦う人というイメージなので、剣を持っている人と、弓を持っている人。この二人はいいとして残りの二人は、馬に乗っているけれど、違和感があったわけです。
それで、あれ、これは騎士なのかなと思って、英語のタイトルを見ると、four horsemen になってるわけです。つまり4人の horsemen 馬に乗った人、騎手ですね。それで、ちょっと調べてみたら、黙示録の四騎士というのは、割と、日本語の訳としては騎士という言葉がよく使われてるのですね。
そもそも、翻訳する時に、ある英語の言葉に対して、ある日本語の言葉が一対一対応で、ピシッと重なるということではないのですよね。
紙に円を二つ描いて、その円二つが一部重なるように描いた状態。
数学でいったらねベン図って言いますし、あと絵本の、あおくんときいろちゃんという絵本をご存知の方は、その青い丸と黄色い丸が一部分重なっていて、その重なったところが緑になっている絵を思い浮かべていただければ、イメージしやすいと思います。
そういう風に、ある日本語の言葉があって、辞書を見たら英語のある訳語が載っていたとして、その二つの言葉がねピシッと重なるわけではなくて、このベン図のようにね、一部分重なってるようなイメージです。
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さらに言うならば、円と言いましたけれども、その境界は、くっきりした境界ではなくて、人によって語感が違ったり、使われる地域によっても違ったりしますので、もうバシッと意味がぴっちり当てはまる訳語が、一対一で見つかるとは、思わないほうがいいわけです。
それで、今回私は、始めに絵を見たとき、GAFAという本の口絵を見たときには、その四騎士の「騎士」という言葉に対して違和感があったわけですが、本のタイトルも合わせてみた時に、これは結構、実はいい訳だなと思いました。
というのは、「馬の乗り手」と言うと、ちょっと長くてパシッと決まらないですし、あと「騎手」と言うと、馬に乗ることを職業にしている人みたいな意味の方がパッと思い浮かんでくるのではないかなと思うのですね。
この本の日本版の表紙には、GAFA と大きく書いてあって その上に小さく the four, 定冠詞の the と数字の four と書いてあります。
さらにGAFAの下には小さく「四騎士が創り変えた世界」と入っています。
ところが、英語のタイトルはですね。the four がメインなのですよ。
真ん中にドーンと大きくthe four と書いてあって、ちょこちょこと小さい文字で書いてあると。
それで、英語のタイトルの方には、実はGAFAという言葉は入っていません。実はこのGAFAという言葉自体、アメリカでは、そんなには使われない言葉だそうです。
ですが、このインパクトという意味で、英語版のタイトルの表紙にデカデカとごく短い言葉で the four と書かれているこのインパクトに匹敵するインパクトを与えられるという意味で、GAFAと日本語版の表紙にどーんと、デカデカと書くというのはなかなかうまいなあと思いました。
The four というタイトルを日本語に訳そうと思ったら、すごくね、これ難しいですよね。
まず、定冠詞の the を訳すのが難しい。
文章の中でならともかく、タイトルとして、バシッと決まるように訳すなのは難しいですし、あと日本語の場合は、助数詞というのかな、
何かを数える時に一個、二個、三個とか、一本、二本、三本、一杯、二杯、三杯とか、数える単位がつきますよね。
この The four を訳すとき、日本語で何をつけるかというのは、ちょっと考え所なわけです。
例えば、4社、会社の社でも良かったかもしれないですけれども、そこを四騎士とすると、バシッと決まる感じがします。
ただ、四騎士というのをメインのタイトルにドーンと持ってきてしまうと、これなんのことか、四騎士と言われてもわからないですよね。
ですから、GAFAの部分をドーンと持ってきて、それで、四騎士という言葉はその下に小さく添えた。
元々の英語のタイトの the four を示唆する言葉として、そのタイトルの下に入れたということなのかなと思います。
ですから、結構、これ考え抜かれた、練り抜かれた訳なのだなあと思いました。
それで、ここで思ったことはね二つですね。まずね翻訳というのは、訳し方のバリエーションは、すごくたくさんあるわけですよね。
その中でどれを選び取っていくのか、その選択が、なやましいところでもあり、バシッといいものが見つかると、やったーと思ったり、そこが翻訳の醍醐味、面白いところだったなぁというのを思い出しました。
そして、もう一つの話につながるのが、当時、私翻訳をしていた時に、結構、何か、こうちょっと、ひっかかることがあると、そこにハマってめちゃくちゃ調べまくって、結構時間をかけてしまいがちだったのですね。
それで、もちろん翻訳は期限があるものですし、期限が緩かったとしても、やはり、時間あたりのパフォーマンスというのは重要なので、本来は何か調べることがあったら本当にで必要最低限だけ、調べてサクサク進めていくのが理想的なわけですが、私の場合はね、結構ちょっとしたことにはまると、そこでね、ついつい調べ物して時間をつかってしまいがちでした。
それで、今回も、本も読んでいていて、その途中で「四騎士」というところで、ちょっと引っかかって、そこでダーッと調べまくったわけです。
調べながら、これ、別に誰に頼まれたわけでもないし、仕事でもないですし、ああもう、私こういうの好きなのだなあとしみじみ思いました。
去年今年と、新型コロナが流行って、色々な制限があったり、ちょっとストレスが、かかりがちだったりする時に、自分がね、何をしているとハッピーなのか、何をしてると楽しくなるのか、知っておく事ってすごく重要だなと思っていて、これ、複数あるといいですよね。
私の場合は、例えば、海外旅行は好きですが、今はちょっと行きにくいですよね。それから、美術館に行くのも好きですが、一時期閉まっていたりしましたよね。
けれども、私には、まあ、語学周りのことがあると。何をするとハッピーなのかというのは、本当、人それぞれだと思いますが、釣りが好きな人がよく言う言葉がありますよね。
一生幸せでいたかったら釣りを覚えなさい、という。
それで、これで実はいろいろバリエーションがあるそうです。
一生幸せになりたかったら、庭を作りなさいとかね、人助けをしなさいとか、正直に行きなさいとかね。
それで、これに語学も入れてもいいのではないかなと思いました。というわけでご一緒に楽しんでいきましょう。お聴き頂いてどうもありがとうございました。それではまた。
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