TOEIC990点満点は、お勧めしない理由【第20話】

こんにちは。田村恵理子です。

この記事は、ポッドキャストTOEIC研究室きくメルマガ第20話「TOEIC990点満点は、お勧めしない理由」の書き起こし文です。

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別に、下記リンクの記事でもTOEIC990点満点についてまとめています。
990満点の難易度とレベルは?TOEICリーディング・リスニング勉強法

 

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TOEIC Listening & Reading テストの満点は990点

こんにちは。田村恵理子です。

TOEIC Listening & Reading テストの満点は、100点でもなく1000点でもなく990点です。そして、たまに、TOEIC 満点、990点取りたいです。という方がいらっしゃいます。もちろん、満点をね、目指すのは自由です。自由ですが、私は TOEIC 満点を取ることを積極的には勧めません。それならば、TOEICは何点取ればいいの?という話です。

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TOEIC 満点が、1000点でもなく、100点でもなく990点の理由

はい。TOEIC 満点は990点です。これはなぜ、1000点でもなく、100点でもなく、990点なのかと言いますと、一説によると、その昔コンピューターのね、メモリの領域というのが、まだ貴重だったころ、1000点にすると、一桁上がってしまうので、そのメモリがね、余分にいりますよね。それでその数字一桁分の記憶装置の領域を節約するために、990点満点にしたという話を聞いたことがあります。これ、本当の話かどうかは、ちょっと出典が分からなくなってしまったので分かりません。

もしご存知でしたら、教えてください。

今となってはね、ムーアの法則ってありますが、ムーアの法則というのは、半導体のチップの集積率の話で、集積率というのは、半導体のチップの同じ広さのところにどれだけ詰め込めるかという話しです。その集積率が1年半で2倍になるというムーアの法則があります。

これ法則と言っても、経験則なのですね。それも、だいぶ昔に出された経験則なのですが、今でも、ほぼ、ムーアの法則通りに、どんどん、どんどん、どんどん、集積率が上がっています。ということは、同じ性能ならコンピューターはどんどん安くなっている、記憶装置も、どんどん安くなっているということになりますから、もう今となっては1000点も990点も変わらないのではないかなと思いますが、まあとにかくTOEICテストは990点満点です。

キャリアのためにTOEIC990点を目指すことをお勧めしない理由

それで、TOEIC990点満点を目指すという時に、その目指すのは、もちろん個人の自由ですが、積極的には、満点を取ることをお勧めしては、おりません。もちろん、それでも取りたいです。と来られたら相談にはのりますが、もしも満点目指すのが、ご自分のキャリアのためだとしたら、たとえ、通訳者とか、翻訳者と言った英語のプロフェッショナルを目指す場合であっても、満点を目指すのはお勧めしません。990点に、意味がないと言ってるわけではないです。

例えば、TOEIC900点取れる人と、TOEIC990点取れる人の英語力は、どちらが上かと言ったら、990点取れる方のほうがずっと上です。

ただし、外から見るとTOEIC900点も、990点も変わらないですよね。

例えば、翻訳会社に応募する時に、履歴書に書く。

その時に、TOEIC990点満点だと、すごいと思われるかもしれませんが、思われるだけで、扱いとしては変わりません。同じです。

後はTOEICの点数よりも、むしろ、これまでの実績とか、翻訳スキルとか、それから、翻訳する分野に関するね、バックグラウンドを持っているとか、技術開発をしていたとかね、そちらの方が重視されます。対応する側としては、900点と990点って変わりません。

一方で、今、TOEIC900点の人が、あるいは、TOEIC 950点の人が、TOEIC990点満点まで取るのは、結構大変です。

例えば、980点とか985点、つまり、あと10点とか、あと15点ですね。そこまで来てから、さらに990点を取るためには、1年ぐらい、かかるケースもあり得ます。

もしかすると、1年以上かかってしまうかもしれません。で、そんなに苦労してとっても、実は900点と990点って変わらないのですよ。外からの扱いはね。

その990点満点取るまでにかかる1年ぐらいの期間を、TOEICテストの勉強ではなくて、実際に現場に出て OJT なり、あるいは専門の学校に通ったりして、実際のね、実務分野のスキルアップに当てた方が、英語のプロフェッショナルへの近道だったりします。

翻訳者、通訳者として活躍されている方の話

実際に、 TOEIC 900点取った後、一年足らずで翻訳者、通訳者として活躍されている方から頂いたメールも、後ほどご紹介させていただきます。

ですから、もしも、990点満点を目指される場合は、もう、これは趣味だと、自分が好きでやっているのだと、割り切って考えられると良いのではないかなと思います。

例えば、登山とか、マラソンとか、それこそ、トライアスロンとか、もう、傍から見ると、「え、何でやるの?」というぐらいの、ちょっと酔狂な、変わった趣味だと自覚して目指されるのでしたら、それは、それでいいと思いますが、キャリアのためでしたら、TOEIC990点満点は、かける労力と、得られる結果が、それほど見合わないのではないかな、と思います。

ここで、念願の900点超えを達成された方の、その後のメールをご紹介させていただきます。実は、今は、もうフリーランスで通訳、翻訳をお仕事にされています。ご紹介させていただきますね。

いつもメッセージありがとうございます。

去年、先生のメールの通り準備すすめて945点取ったものです。

その後、翻訳で仕事が出来るようにと、奮闘していますが、その後の進展を
ご紹介します。

翻訳会社に申し出て、トライアルを受けました。

この一年で、結局10社ほど受けて、半分ほどはパスしましたが、仕事が
来たのは、結局3社。うち1社は、数ヶ月に一度ですが継続中。

翻訳、特に英→日翻訳は、競争が厳しく、高い品質が求められるわりに、報酬少ないと実感しました。

それで、今は、日→英の翻訳と通訳で行くことにしています。どちらも基本は、英語をアウトプットするという面では同じなので。

というのは、トライアルに受かった他2社からは、翻訳の仕事は、そのうち、そのうちというだけで、仕事は、来ませんでした。

ですが、去年の夏くらいから、

翻訳ではなく通訳で、しかも翌営業日で緊急なので、とにかく受けて欲しいという話がきました。

自信はなかったのですが、社内での通訳は結構やらさせられていたので、ええいと受けました。

それがうまくというか、大過なく終わると、今度は、毎月、時には、月に複数日の仕事を2度、3度とくるようになり、11月の稼働日は、サラリーマン並みまで行ってしまいました。

TOEICの対策で、読み上げとヒアリングに力を入れていたのが役に立ちました。

ヒアリングでは、どうしてもカタカナ発音が脳内に残っているのが障害と気づき、L と R、 その他、母音のみ違う単語のペアの発音など (hut と hat、cop と cupなどの違い) を毎日少しずつやり直したのがよかったようです。今もこれは続けています。通訳は、聞き取れないのが、一番つらいので。

先生の4泳法重視の方針は、本当に正しいと、いつも感謝しています。

はい。やはり新人のチャンスは突然やってくるのですね。

TOEIC900点から、1年も経たずにこの状態は結構すごいことですよね。おめでとうございます。

そして、この今の活躍は、もしもね、もしも、この方が900点突破した時点で、もうちょっとTOEIC頑張ろう。せめて、950点まで頑張ろうとかね、していたら、

このチャンスはつかめていなかったかもしれないですよね。

この方の場合は、やってきたチャンスを、実力と勇気と、あとそれから、即行動に移すスピードで、見事、モノにされたわけです。そのチャンスをつかむために TOEIC の点数としては900点で十分だったわけです。

そして、もちろんね、英語の面でも勉強は続けられています。

通訳のトレーニングもね、学校に通ってされています。

翻訳者、通訳者は、TOEIC900点あれば点数としては十分

というわけで、翻訳者とか通訳者を目指される方は、TOEIC900点ぐらいあれば、TOEICの点数としては十分だと思います。

職種によっては、800点、750点、あるいは、600点かもしれませんが、TOEICテストの点数というのは、私はね、ある種、錯覚資産だと思います。

錯覚資産というと、ちょっと誤解を招くかもしれません。補足しておきますと、TOEICの点数というのは、確かに、英語力を測るインジケータとなり得ます。ただ、それだけで即戦力となるかといえば、それはまた
話が別なわけです。例えば、
翻訳や通訳だって、英語ができるからと言って、翻訳や通訳ができるわけでは、ないわけです。

一冊ね、ここで推薦図書をご紹介します。その錯覚資産とは何かというと、この本に書いてありますが、「人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている」というタイトルの本です。

著者 ふろむだ ダイヤモンド社から出ています。

もし、興味あれば、是非読んでみてください。錯覚資産というのは、スタートラインに立つ資格を得られるための、半ば、見せかけの力のことです。

TOEICの点数というのは、ある意味、錯覚資産だと思うのですね。

あなたが、やりたいことのために必要な TOEIC の点数を取れたら、そこで一旦 TOEIC は卒業、あるいは、お休みされて、いいと思います。

その後はね、あなたが取り組む分野で、必要な英語の語彙を増やしたり、表現を増やしたり、あるいは、実際の翻訳や通訳のトレーニングに費やしたりと、そういう風にTOEICテストではなくて、実務的なね、トレーニングに力を入れられると良いと思います。

TOEICは、何点取ればよいのか?

どれぐらい必要かというのは、求人募集などをネットでね、見てみると TOEIC 何点ぐらいと書いてありますよね。それで、スタートラインに着くために、900点、800点、750点、600点、これくらい必要なのだな、と言うのが分かったら、できるだけ早く、その点数を取ってしまう。そして、その後は、あなたにとって必要の分野の英語に力をそそぐ。ですから、できるだけ早く、あなたが目指すTOEICの点数をサクッと取ってください。

応援しています。

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最後までお聴き頂いてどうもありがとうございました。それではまた。

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