TOEIC930点OLの英語の勉強法インタビュー!500点から900点まで

● TOEIC930点OLの英語の勉強法インタビュー!500点から900点まで

こんにちは。田村恵理子です。

さまざまな職業の方に、英語の勉強方法についてインタビューさせて頂いています。

第34回は、TOEIC930点OLのブログのUniさんに、お話を伺いました。

Uniさんは、日本で生まれて普通に日本の学校に通い、日本の会社に就職されたOLさんです。

普通と違うのは、TOEIC930点を取得されていることです。

Uniさんは、帰国子女でもなく英語が大好きだったわけでもありません。大学生の時に受けた初TOEICは500点台でした。

TOEICで930点をとるまでに、どのような変化を経てきたのか?お話を聞かせていただきました。

英語は言葉ではなく、暗号ゲームの感覚だった小学校時代

ふつうに日本で生まれ育って、純粋に国内で生きてきました。

家族も、特に海外志向はありませんでした。家族で海外旅行も行ったことも、ありません。

小学生の時、近所に英会話スクールがあり、友達が行っていました。行きたいと言って、ちょっと通ったことがありました。

先生は日本人の女の先生でした。

ゲームや歌などで遊びました。楽しかったです。

ただ、本当に、英語しか話せない人と向き合っているわけでは、ありません。

英語は、言葉というよりも暗号のように捉えていました。日本人同士で違う言葉を使って、ゲーム感覚で解読しながら遊ぶものという感じでした。

ずっと、そのような捉え方をしていました。英語を言葉、すなわちコミュニケーションの手段と認識できたのは、ずっと先のことです。

もっと早くに英語を言葉と認識できていたら、英語に対する向き合い方が変わったかもしれないと思います。

英語の定期テストは得意だった中学、高校時代

中学、高校時代は、英語のペーパーテストは割と得意でした。

今、思うと、テストはリーディングが主でした。リスニングもありましたが、リスニングは、どちらかというと苦手でした。

授業では、話すことは、あまり重視されていませんでしたし、自分でも話すことは重視していませんでした。

お勉強としての英語は得意な方でしたが、英語は話せませんでした。定期テストのための英語の勉強という向き合い方でした。

単に、点数が取れるから得意という感じでした。嫌いではありませんでしたが、英語の楽しさには気づいていませんでした。

大学生のときの初TOEICテストは500点台

大学生の時に初めて、試しにTOEICテストを受けてみた時は、500点台でした。

TOEICのスコアとしても低いですし、テスト中も全然できないと感じました。

高校までの英語の勉強で終わっていた時は、そのような感じでした。

はじめての海外体験は友達との韓国旅行

大学2年くらいの時、初めて海外旅行に行きました。行き先は韓国でした。

友達と3人で行きました。友達が、韓国語も英語も話せたので、ほぼ連れて行ったもらった感じでした。

韓国は、全部ハングルで、記号だらけの世界でした。日本にそっくりな都市なのに、文字が読めない異世界でした。

それまでは、あまり視野が広くなかったので、初の海外旅行は、カルチャーショックでした。

ショックを受けると同時に、いろいろな所に行ってみたいとも思いました。

英語は外国人と話すためのツールなのだという意識の変換

大学生の時、飲み屋さんで友達と飲んでいる時に、外国の人と仲良くなり、連絡先を交換しました。それから、ちょくちょくメールしたり、仲間同士で遊びに行く機会ができました。

それまで、英語はペーパーテストの勉強のみで、本当に英語は話せませんでしたから、衝撃的でした。

初めはメール1通打つのにも、すごく時間かかり、疲れてしまうほどでした。

だんだん、いろいろな言い回しなどを覚えて行きました。なんとなく覚えていただけのフレーズを、外国の人相手に実際に使ってみると、笑ってくれたり、コミュニケーションが取れたりします。これを言うと、本当に通じるんだ!という発見がありました。

英語は、ただ勉強するものでなく、ちゃんと外国の人と話す時のツールとして使えるものだったのだと意識が変換されました。

実践で使うと、ペーパーテストで覚えるよりも、身にしみて覚えることも、分かりました。

これがきっかけで、英語に対する向き合い方が変わりました。

TOEICも200点以上伸びて700点後半になったものの、スランプに

外国の人と知り合ったことがきっかけで、TOEICの勉強もするようになりました。

英語は、友達とのメールや会話などの実践で使うと、相乗効果で伸びるんだなという発見が、ありました。

TOEICスコアは、200点以上も伸びて700点台になりました。

それなのに、TOEIC700点を取れた頃から、英語に対する苦手意識が出てきてしまいました。

もちろん、TOEICスコア700台は自信には、なりました。しかし、その先が予想以上にあることも見えてきたのです。

がんばってはいるけれど、十分に喋れるわけではありません。TOEICテストも全部わかるわけでは、ありません。

すっきりしない感じでした。

帰国子女や外国人ばかりでTOEIC900は普通の環境に

次の転換期は、仕事を始めて、英語が必要な部署に異動した時のことでした。

就職するときは、普通に国内の仕事ができれば良いなと思っていました。就職して社会人として働き始めてからしばらくは、国内の仕事をしていました。

しばらくして、なぜか、海外専門の部署に異動になりました。まわりは帰国子女や外国人が多く、TOEIC900点は普通という環境に、いきなり放り込まれたのです。

部の中でも、自分が一番、英語ができない状況でした。

学生時代に友達とメールしていたため、メールは何とか打てました。話す方は、全然ダメダメでした。会議でも何も発言できませんでした。

専門用語も単語も、わかりませんでした。

ビジネスでよく使われる略語の FYI  (For Your Information) や TBD (To Be Decided) も分かりませんでした。

「え、TBDの会議室って、どこですか?」と聞いてしまったこともありました。

もう、どうしよう!という状況でしたが、覚えないといけない、仕方ないと思いました。

まずは、仕事で出てきた英語を覚えました。こういう時は、こう言うのだという表現を、自分でメモしました。ひたすら続けて、少しずつ、広げていきました。

英語プレゼンの前は、絶体絶命の状態で必死に勉強

そのような中で、集中して1、2ヶ月、必死に勉強する時期が何度かありました。

ある時、英語でプレゼンしなければいけない事になりました。

何もできないから、できる限りの事をやらなきゃと思いました。死に物狂いの、絶体絶命の状態で、英語を勉強した感じです。

プレゼンの日程が決まってから逆算して、仕事の合間に英会話教室にも通いました。同僚や友達に、英文を見てもらったりもしました。

プレゼンの前、1、2ヶ月くらいは、本当に必死に勉強しました。プレゼンの内容を丸覚えする勢いでやりました。

そうしたら、自分でもビフォーアフターが分かるくらい、伸びていたのです。

気づいたら、英文メールも、何の苦もなく返せるようになっていました。会話も、ペラペラではないにしても、外国の人と話せるようになっていました。

海外旅行も一人で行けるようになりました。

だんだん、できることが増えてきて、英語って使えるし、楽しいという次のステージに登っていた感じです。

TOEIC800点台をとばして、いきなりTOEIC900点台に

TOEICスコアに関しては、会社では、特にノルマもご褒美もありませんでした。

今年初めにTOEICテストを受ける機会がありました。その時は、わりと本腰を入れて勉強しました。

TOEICテストは、しばらく受けておらず、4年ぶりくらいでした。

結果は、TOEIC900点を超えていました。

1つ前に受けたTOEICテストでは、700点後半でした。TOEIC800点台を飛ばして、いきなり900点台になったのです。

仕事で英語を使っているため、その相乗効果もあります。

職場の周りの人が英語が得意な人ばかりですから、依然として、苦手意識はあります。できないことも沢山あります。

それでも、数年前の自分に比べれば、自信もつきました。

英語の学習は、通常は、仕事で使う英語がメインです。残業もありますから、仕事と別に英語の勉強の時間を取れないことも多いです。

普段から仕事中も、英語の単語やフレーズを見た瞬間に、これは絶対覚えようと思って覚えるようにしています。

英語に対するモチベーションが上がらない時期

英語に対するモチベーションが上がらない時期も、何度もありました。

職場の周りの人の英語力が高く、みんな凄すぎだよ、そんな喋れないよと嫌になってしまったりすることも、ありました。

ただ、自分は全然できていない、もう嫌だなと思っている時に、ふとしたことで前よりできていると感じる瞬間が、あったりします。

前に聞けなかった英語のラジオが聴けるようになっていたり、以前は分からなかった洋画のセリフが聴きとれるようになっていたりする自分に、ふと気づくのです。

そのように、前よりも進歩できていると気付く瞬間が、ちょくちょくあると、それじゃぁ、もうちょっと頑張ろうかなと思います。そうして、少しずつ階段を上がってきた感じです。

嫌になっても、しばらくして戻り、また嫌になっても、もうちょっと頑張ろうと戻りつつ、今に至りました。

英語が、大好きで大好きで、勉強してきたわけではありません。

普通に日本で育って、日本の中学、高校で英語を勉強してきて、少しずつ進みながらTOEIC900点台まできました。

ある意味、同じような普通の人の気持ちがわかると思って、ブログを書いています。

TOEICに限らず英語の勉強法は短期集中がオススメ

1日5分聞き流すだけといった教材は、あまり信用していません。だらだらと流し聞きしているくらいの本気度だと、楽しくもないし、伸びないだろうなと思っています。

もちろん、何もしないよりは、続けた方が良いとは思いますが。

それよりは、この時期だけは、本気で英語と向き合ってみようかなという時期を決めて、頑張る方が良いと思います。

私の場合も、たとえば英語のプレゼンの前など、本当に本気になって勉強した時期があります。その時は1、2ヶ月、必死に頑張って、自分でも変化がはっきり分かるくらい、伸びました。

がんばろうという意識があれば、短期集中が一番近道ですし、本当に、ビフォーアフターが、分かりやすいと思います。

一人旅でヨーロッパやアフリカに

仕事で英語を使ううちに英語にも慣れてきて、旅行も、一人で行っても何とかなるだろうと思えるようになりました。

それから、一人旅するようになりました。海外旅行は、もう20か国くらいは行ったかもしれません。

わりと変わったところが好きです。アフリカにも行っています。

最近はヨーロッパに、よく行きます。とある北欧の小国には、秋、夏、冬と3回訪れました。

何度も行っていると、また来たよ、という感じになります。意外と日本人も最近増えているなと思います。一人で来ている人も多いです。外国人ウェルカムな平和な雰囲気で、はまっています。

TOEICスコアを上げたい人への英語の勉強法アドバイス

英語は、時期を決めて、本気で勉強する時間を作ってくださいと言いたいです。

勉強しても伸びないなと思ったら、ちょっと寝かせるとよいです。寝かせていると熟してきます。英語はできないと思っていても、実は、学んだことが身になっていて、気付いたら、前より、できていると実感できる時が来るはずです。

あとは、実践を入れることですね。私は実践があったから一気に伸びました。ビフォーアフターが、わかりやすかったです。

大学生の時も、机の上の勉強から実践になったら、自分の中の意識の変換があり、一気に伸びました。

英語というものは、勉強のためのものではなくて、実際に使えるものなのだという価値の変換が大きかったです。英語に対する意識が変わり、英語との向き合い方が変わりました。

実践の場があると、英語のフレーズも行動と結びつけて覚えられます。

お仕事でも、プレゼンの時に使った英語のフレーズは、それだけで覚えたりもします。

TOEICの点数も、実践を入れると伸びると思います。オンラインでも構わないので、英会話教室などの実践を入れてみると良いと思います。

インタビュー後記

インタビュー中に、とても共感したのが、英語の勉強は、霧で頂上が見えない山を登っているようなものだということです。

一歩一歩進んで行けば、確実に、より高い所に登っていけます。それまで見えなかった景色も、見えてきます。

ところが、それと同時に、頂上まで、まだまだ先があることも見えてくるのですよね。

TOEIC500点台の時には、TOEIC700点は雲の上のように感じられます。

ところが、TOEIC700点を達成すると、まだまだ先があることが分かってくるのです。

TOEIC800点、900点を取っても、思っていたほどスゴくないと感じられます。

それでも学んだことは、しっかり身になっています。TOEIC600点と800点の英語力は全く違います。確実に進歩しているのですよね。

もしも今、スランプと感じられている場合、前進できていることを、しっかり自分で認めてあげると良いと思います。そして、自信を持って、さらに先に進んでいってください。

TOEIC勉強中の場合は、Uniさんのサイトも参考になります。TOEIC730点、790点、900点をとった時のレベルと勉強法も書かれていますよ。

TOEIC 930点OLのブログの Uni さんのブログは、こちらです。

英語の勉強法インタビューは、不定期に連載中です。

インタビューその30から39のインデックスは、こちらのページで、ご覧いただけます。

 

TOEICで900点を達成した方の声は、こちらにも掲載しています。

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