● TOEIC IPテストとは?【2020年4月変更あり】
こんにちは。田村恵理子です。
TOEICテストには、TOEIC公開テストとTOEIC IPテストがあります。
なお、TOEICスピーキング& ライティング(Speaking & Writing Test)テストにも、TOEICブリッジテストにも IPテストがあります。
2020年4月からは、TOEICオンライン ip テストも導入されました。
この記事では、TOEICリスニング&リーディングテストのIPテストについてまとめます。
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そもそも、TOEIC テストの種類
TOEICテストには、TOEIC公開テストとTOEIC IPテストがあります。TOEICスピーキング& ライティング(Speaking & Writing Test)テストがあります。それぞれに ip テストがあります。
そもそも、TOEIC テストの種類がよくわからない場合もあるかもしれませんね。
TOEICスピーキング& ライティングについては、こちらをご覧ください。
この記事では、TOEIC L&RテストのIPテストについて、まとめます。
所属団体以外でIPテストを受験したい場合はこちらの記事をご参考になさって下さい。
2020年4月から、TOEICオンライン ip テストも導入されました。
基本的にTOEIC対策の勉強法の進め方はIPテストも公開テストも同じです。ただし、テストに対する慣れの問題で、オンライン ipの場合は、リスニング問題を解くときに少し違いがありますので、そこは注意が必要です。
TOEICオンライン ip テストについては、こちらの記事にまとめています。
TOEICパート7講座|600点、700点の壁を突破!念願の800点、900点達成も|パート7が得点源に!
TOEIC IPテストとは?
TOEIC IPテストとは、団体特別受験制度のことです。
TOEIC IPテストのIPは Institutional Program の頭文字です。institute とは学校や機関などのことです。
たとえば、企業や学校、英会話スクールなどでTOEIC IPテストが実施されています。
TOEIC IPテストは、10名以上の受験者がいれば、団体で申し込むことができます。
試験日程や会場は、申し込みをした企業や学校で自由に設定できます。
なお、団体で受験する場合も、TOEIC IPテストではなく、公開テスト団体一括受験申込の形式で受験する場合もあります。その場合は、通常の公開テストと同様に、会場や日程が予め決まっています。
TOEIC公開テストとIPテストの違い
TOEIC公開テストとIPテストは日程、料金、発表までのスケジュールなど様々な点で違います。
TOEIC公開テストは、2022年現在、日本では年に20回以上開催されています。試験日程も、会場も、国際ビジネスコミュニケーション協会によって設定されます。公開テストは誰でも受験することができます。
一方、TOEIC IPテストは、団体特別受験制度です。会社や学校、英会話スクールなどで実施されています。日程や会場は、その団体が設定することができます。
結果が届くまでの期間、結果レポートの形式も違います。
以下で詳しくご説明します。
TOEIC IP テストの日程
TOEIC公開テストは、日本では2022年現在、年に20回以上開催されています。試験日程は、国際ビジネスコミュニケーション協会によって設定されます。
首都圏エリアの方が開催回数は多いです。お住まいの近くでの開催は、もっと少ない場合もあるかもしれません。
2019年までは2月と8月は公開テストはありませんでしたが、2022年度は2月、8月もテストがあります。
TOEIC公開テストの日程については、こちらの記事をご参照ください。
一方、TOEIC IPテストの日程は、IPテストを行う団体が設定することができます。したがって、各団体によってマチマチです。
TOEIC IP テストの試験時間
TOEIC IP テストのテスト開始時刻と終了時刻は、各団体で設定できます。
TOEIC公開テストの開始時刻は13時で終了時刻は約15時ですが、IP テストの場合は、これに限られません。
TOEICのテスト時間は原則として約2時間です。具体的には、リスニングの試験時間が約45分でリーディングの試験時間が75分です。
TOEIC IP テストの試験時間はマークシート方式の場合は、公開TOEICテストと同じです。リスニングの試験時間は約45分、リーディングの試験時間は75分です。
ただし、オンラインのテストの場合は約1時間となります。
リスニングの試験時間が約25分でリーディングの試験時間が37分です。
オンラインテストは、CAT (Computer Adaptive Test) の仕組みにより、テスト時間が2時間から1時間に短縮されています。
TOEIC IP テストの申し込み方法
TOEIC IP テストは、基本的には実施団体に所属する人しか受けられません。
お勤めの会社や、通っている英会話スクール、大学、高校などで、TOEIC IP テストが実施されていないかチェックしてみましょう。
一般的に、費用も公開テストよりお手頃な場合が多いですし、結果を早く知ることができます。
職場や所属団体でTOEIC IP テストを実施していない場合も、東京など大都市の場合は、スクールの講座などに申し込むことにより受験できる場合もあります。
所属団体以外でIPテストを受験したい場合はこちらの記事をご参考になさって下さい。
申し込み手続きは、団体によって違います。一般的に、TOEIC公開テストよりも手続きが簡単な場合が多いようです。
たとえば、TOEIC IP テスト受験には写真は不要です。
厳密に言うと、TOEIC公開テストも申し込み時には写真は不要です。TOEIC公開テスト当日に、写真を貼った受験票を持参します。
TOEIC IP テストと公開テストの料金
一般的に、TOEIC公開テストよりはお手軽な価格で受けられる場合が多いです。
TOEIC公開テストの受験料は7810円(税込)です。1年前(半年前)にも受験していた場合は、リピート受験割引で、受験料7150円(税込)となります。きっかり1年前(半年前)でなくても、3ヶ月間の幅があります。
あなたが、TOEIC IP テストを受験する際に、実際に支払う金額は、実施団体の設定によります。
IPテストの受験料は、基本的にはマークシート方式・オンライン方式ともに4230円(税込)です。
ただし、実施団体は、試験監督の手配、会場費や管理費などを上乗せして、受験者の受験料を設定する場合もあります。
また、企業内で社員用に実施する場合は、逆に受験料の一部または全部を企業が負担する場合もあります。企業によっては無料で受験できる場合もあるようです。
なお、IPテストではなくて、公開テスト団体一括受験申込という形式もあります。その場合、団体がTOEICの賛助会員になっていると、公開テストでも受験料が通常よりも安くなることもあります。
TOEIC IP テストを受験する場合
東京でTOEIC IP テストを受験したい場合
TOEIC IP テストは、基本的には、実施団体に所属する人しか受けられません。
ただし、英会話スクールなどで講座をとることで、IPテスト受験も受けられる場合もあります。
東京などの大都市でしたら、探してみれば結構あると思います。
なお、IPテスト実施団体が一般の人を受け入れている場合、受験料がTOEIC公開テストよりも高くなる場合も、あります。
TOEIC IP テスト実施団体には、会場や試験監督の手配、事務作業なども発生していますし、利用者の便宜を考えて、少人数でも実施している場合もあります。便宜性を優先している場合、受験料は当然高くなります。
数年先でも転職を考えている場合は、日程に余裕を持ってTOEIC公開テストを受験しておく方が得策です。
就職、転職活動中の場合、TOEIC IP テストのスコアは利用できる?
TOEIC公開テストは、申し込みから結果を手にするまで、意外と時間がかかります。申し込みタイミングにもよりますが、一般的に2か月ほどは、かかるのではないでしょうか?
TOEIC IPテストの方が、日程や会場の自由度、料金、結果発表の迅速性などの点で、便利です。
就職、転職活動中の場合は、何度か受けて少しでも良いスコアを履歴書に書きたい所です。TOEIC IP テストも積極的に利用されることをお勧めします。
ただし、TOEICスコアを証明する公式認定証はTOEIC IP テストでは発行されません。
公式認定証の要否については、応募先の企業に事前に確認しておきましょう。
TOEIC IP 試験の結果について
IPテスト結果はいつ届く?
一般的に、TOEIC IPテストは公開テストよりも結果発表が早いです。
TOEIC公開テストの結果の発送予定日は、試験後30日以内とされています。また、原則として試験の17日後にオンラインで結果を確認できます。
一方、IPテストの場合、オンラインでしたら、試験終了後その場でパソコンの画面上に表示されるスコアを見ることができます。
マークシートの場合は、実施団体からテスト問題や解答などの一式が送り返されてから5営業日後にオンラインで結果を見ることができます。
受験者に結果がいつ伝えられるかは、実施団体によります。
TOEIC IP テストの結果レポート
スコアを証明する公式認定証(Official Score Certificate)は、公開テストのみで発行されます。
TOEIC IPテストでは、スコアレポート (個人成績表)が発行されます。
公式認定証は写真入りですが、スコアレポートには写真は入りません。写真の提出が不要ですから、当然といえば当然です。
大学受験や、資格試験の英語テストの免除にTOEIC IP テストの結果は有効?
英語テストの免除や加点の条件としてTOEICスコアが挙げられている場合、IPテストでも提出可能か否かは、その試験の主催団体が決めることです。早めに確認しておきましょう。
例えば、通訳案内士の英語の筆記試験の免除要件となるTOEICスコアは、公開テストのみです。
通訳案内士試験の英語一次試験免除要件の詳細は、こちらをご覧ください。
履歴書にTOEIC IP テストのスコアを書いてよい?
TOEIC IP テストも、公式のTOEICテストです。履歴書に堂々とスコアを書いて構いません。ただし、IPテストである事は明記しておきましょう。
就職先の企業によっては、公式認定証のコピーの提出が必要になる場合もあります。事前に確認しておかれるとよいです。
TOEIC IPテストの問題形式について
TOEIC IP テストは、新形式になっていますか?
現在、TOEIC公開テストもIP テストも新形式となっています。
新形式テストは、韓国と日本で2016年5 月29日のTOEIC公開テスト(Public test)からスタートしました。
TOEIC IPテストでの新形式テスト導入は、日本では約1年後の2017年4月にスタートしました。韓国でも2017年にスタートしました。
2018年には、TOEICテストが実施されている世界各国で、TOEICテストが新形式となりました。
新形式TOEICの変更点や、問題形式については、こちらをご覧ください。
TOEIC IP テストの問題は過去問?
公開テストは、基本的には毎回新しい問題が出題されます。ただし、一部、過去の問題のリサイクル問題が含まれる場合もあります。
一方、TOEIC IPテストは、過去に行われたTOEIC公開テストの問題が、そっくりそのまま使われます。
ですから、受験人数が少ない場合にも、きちんとスコア判定ができるわけです。
過去問がそっくりそのまま使われるのであれば、公開テストを受けておいた方が、得だと思われるかもしれません。
ただし、TOEICテストは、問題用紙を持ち帰ることができませんから、復習ができません。
また、過去のいつの公開テストが再利用されるのかは、わかりません。さらに、TOEIC公開テストは、同日に受けたとしても問題パターンが何種類かあります。
IPテストでスコアを上げるために、公開テストを受け続けるのは、労力が大きすぎます。趣味がTOEICテストならともかく、現実的ではないでしょう。
TOEIC IP テストの難易度
IPテストでは公開テストの過去問が再利用されます。よって、難易度は、TOEIC公式テストとTOEIC IP テストで同じです。
ただし、TOEIC公式テストも、回や問題パターンによって、難易度のバラツキはあります。TOEIC IP テストの難易度も、当然バラツキはあります。
TOEICテストは、正答率がそのままスコアになっているのではなく、スコアが換算されています。難易度のバラツキを相殺できるように点数が調整されるのです。
受験された回のTOEIC IPテストが難しいと感じたとしても、基本的にスコアは下がらないはずです。
テスト中に、難しいと感じても、諦めずに最後まで解き進めれば、むしろ易しいと感じた回よりもスコアアップする可能性もあります。途中で諦めないことがポイントです。
また、オンライン方式の場合のIPテストは、試験時間が1時間2分とマークシートに比べて短くなります。また、パート3、4のいわゆる先読みはできません。
時間の長さや、方式の違いに対する慣れ、また、パート3や4の解き方の好みなどにより、個人的には公式テスト(マークシート方式)と、IP(オンラインの場合)テストのいずれかを苦手と感じられる場合もあるかもしれません。
たとえば、マークシートテストを全く初めて受ける時は、鉛筆でマークを塗りつぶすという方式に慣れるまで戸惑うでしょうが、それは枝葉の部分です。内容が理解できていれば、それなりの得点を取れるでしょう。
同様に、オンライン方式も慣れていないと若干戸惑うかもしれませんが、しっかり英語力をつけていれば、相応の点数を取れるはずです。
TOEIC IP テスト対策は?
2017年からは、TOEIC IP テストも新形式になりました。よって、TOEIC公開テストと、TOEIC IP テストで特に対策は変わりません。
マークシートIPテストの場合は、そっくりそのまま公開テストの過去問ですから、何ら変わりはありません。
オンラインの場合は、試験の形式が違いますから慣れるまでは戸惑うかもしれません。しかし、形式は1度受ければ慣れるには十分でしょう。
一つ注意すべきなのは、オンライン方式の場合は、パート3、4のいわゆる先読みはできないことです。常に先読みで解いている場合は、あと読みで解く練習もしておかれるとよいです。
英語の問題という面では公開テストも、IP(オンライン)テストも同じです。新形式と旧形式のTOEICテストほどの違いはありません。
なお、旧形式のTOEICテストを受けたことがあっても、新形式は初めての場合は、しっかり問題形式を把握しておきましょう。
お仕事の後にTOEIC IP テストを受験される場合もあるかと思います。昼休みにしっかり休憩しておくなど、できるだけ良いコンディションで受験できるように、工夫されると良いです。
TOEIC公開テストもIPテストも、3か月で100点アップできます。
3か月でTOEIC100点アップするコツは、メルマガでお届けしています。メルマガに書いてある通りに進めてみてくださいね。
メルマガ読者さまの声
「初めての公開テスト受験でしたが、あっさり600点に到達しました。」
「先日のTOEIC IP テストの結果が返ってきました!結果は スコア〇〇〇目標スコア達成です(^^)」
「〇月〇〇日の公開テストの結果は過去最高のスコア〇〇〇でした。」
「教えていただいた通勤中の勉強法参考になっています。本当にありがとうございます!」
「初めての公開テスト受験でしたが、あっさり600点に到達しました。」
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よくある質問FAQ
TOEIC IPテストとは何ですか?
TOEIC IPテストとは、TOEICテストの団体特別受験制度のことです。たとえば、企業や学校、英会話スクールなどでTOEIC IPテストが実施されています。試験日程や会場は、実施団体が独自に設定しますから、TOEIC公開テストとは一般的に異なります。
TOEIC IP は新形式テストになっていますか?
はい。TOEIC リスニング&リーディング IPテストは、2017年4月から新形式になっています。
TOEIC IP テストの問題は過去問なのですか?
はい。TOEIC IPテストは、過去に行われたTOEIC公開テストの問題が使われます。TOEICテストの点数は正答率そのままではありません。受験者の出来をみてスコアが調整されていますが、TOEIC IP テストは過去問を使うことで、受験人数が少なくても、きちんとスコア判定しています。
履歴書や願書にTOEIC IP テストの点数を書いてよいですか?
はい。原則として、TOEIC IP テストの点数も、履歴書や願書に記載できます。ただし、IPテストである事は明記しておきましょう。また、提出先によっては IP テストではなく公開テストのスコアが求められる場合もあります。確認しておくと安心です。
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